伝説は1日にして成らず! ファッション界の成功者たちが過ごした“20代”とは?
エル・オンラインの20周年イヤーを飾る特別企画。「20」にちなんで、ファッション界の生ける伝説たちが、“20”代のときにどのような時間を過ごしていたか、を徹底リサーチ。20代というのは誰にとっても大変な時期。自立して、キャリアへと繋がる情熱を傾ける何かを見つけて……リスクと失敗ばかりの10年間のはず。そんなときふと思うのが、成功者たちはどうだったのだろう、ということ。彼らの成功は目の前に突然落ちてきたものか、それとも積み重ねた努力の末に勝ち取ったものか? ファッション業界の大物たち23名のエピソードから、成功へのヒントが見つかるかも。
ラルフ・ローレン
NYのブロンクス区出身のラルフ・ローレンは20代のはじめ、ニューヨーク市立大学バルーク校に通い、ビジネスについて学んでいた。しかし、同校は2年で中退。アメリカ陸軍でごく短い期間務めたあと、ブルックス・ブラザーズで営業マンとして職を得る。転機が訪れるのは28歳で、当時勤めていたネクタイメーカーBeau Brummell社の独自の製品ラインとして、「ポロ」というブランド名で男性用ネクタイのデザインをスタートしたときだ。それらをブルーミングデールズのような大型のデパートに販売していたローレンは、売り場でのメンズウェアの現状を目の当たりにして、自分がフルラインをデザインする必要性を敏感に感じとった。真にアメリカ的な彼のデザインはたちまち有名になり、不変のものとして今日に至るまで愛され続けている。
Translation & Text: Naoko Ogata