伝説は1日にして成らず! ファッション界の成功者たちが過ごした“20代”とは?
エル・オンラインの20周年イヤーを飾る特別企画。「20」にちなんで、ファッション界の生ける伝説たちが、“20”代のときにどのような時間を過ごしていたか、を徹底リサーチ。20代というのは誰にとっても大変な時期。自立して、キャリアへと繋がる情熱を傾ける何かを見つけて……リスクと失敗ばかりの10年間のはず。そんなときふと思うのが、成功者たちはどうだったのだろう、ということ。彼らの成功は目の前に突然落ちてきたものか、それとも積み重ねた努力の末に勝ち取ったものか? ファッション業界の大物たち23名のエピソードから、成功へのヒントが見つかるかも。
マノロ・ブラニク
デザイナーシューズをこよなく愛し、物資の乏しかった第二次大戦中は靴を手作りしていたと言うほどシューズラバーな母親の元で育ったマノロ・ブラニク。このことは幼いブラニクが靴のデザインに興味を持つきっかけとなり、彼はペットのための靴をつくるのに熱中していたという。20歳のとき、彼は外交官になってほしいという両親の願いに応えるために、ジュネーヴ大学に入学し国際法について学ぶことに。しかし、最初の学期を終えるとブラニクの興味は文学へと移り、23歳で学位を取得後はすぐにパリへと移住し、ヴィンテージショップで働きながらエコール・デ・ボザールで芸術を、ルーブル美術学校で舞台セットのデザインについて学んだ。自分の直観に従って突き進み、のちに世界で最も有名な靴デザイナーとなった。
Translation & Text: Naoko Ogata