伝説は1日にして成らず! ファッション界の成功者たちが過ごした“20代”とは?
エル・オンラインの20周年イヤーを飾る特別企画。「20」にちなんで、ファッション界の生ける伝説たちが、“20”代のときにどのような時間を過ごしていたか、を徹底リサーチ。20代というのは誰にとっても大変な時期。自立して、キャリアへと繋がる情熱を傾ける何かを見つけて……リスクと失敗ばかりの10年間のはず。そんなときふと思うのが、成功者たちはどうだったのだろう、ということ。彼らの成功は目の前に突然落ちてきたものか、それとも積み重ねた努力の末に勝ち取ったものか? ファッション業界の大物たち23名のエピソードから、成功へのヒントが見つかるかも。
ジョルジオ・アルマーニ
モード界の帝王、ジョルジオ・アルマーニが最初に志したのは医者だった。20代の頃、ミラノ大学に入学し医学を学んでいたが、兵役に召集されたため2年で休学。この時期に彼はミラノを旅して、初めてファッションを体感したという。兵役を終えたのち、そのまま大学を中退してファッションビジネスの道へ。ミラノの有名デパート、ラ・リナシェンテで職を得て、フォトグラファーのアシスタントとウィンドウ・ディスプレイの仕事をしていた。30歳で「ニノ・セルッティ」のスタッフとしてデザイナーデビュー。その後、友人の薦めを受けてフリーランスのデザインの仕事を開始する。アルマーニの、身体に自然にフィットするよう完璧に仕立てられたスーツは高い評価を得て、世界有数のトップデザイナーとなった。
Translation & Text: Naoko Ogata