伝説は1日にして成らず! ファッション界の成功者たちが過ごした“20代”とは?
エル・オンラインの20周年イヤーを飾る特別企画。「20」にちなんで、ファッション界の生ける伝説たちが、“20”代のときにどのような時間を過ごしていたか、を徹底リサーチ。20代というのは誰にとっても大変な時期。自立して、キャリアへと繋がる情熱を傾ける何かを見つけて……リスクと失敗ばかりの10年間のはず。そんなときふと思うのが、成功者たちはどうだったのだろう、ということ。彼らの成功は目の前に突然落ちてきたものか、それとも積み重ねた努力の末に勝ち取ったものか? ファッション業界の大物たち23名のエピソードから、成功へのヒントが見つかるかも。
カーリー・クロス
アメリカの小さな町からやってきた女の子はスーパーモデルになるように運命づけられていた。カーリー・クロスは13歳のときに地元セント・ルイスで行われたチャリティーファッションショーで見い出され、すぐに15歳でエリート・モデルエージェンシーと契約。初期の仕事は「アバクロンビー」のキッズラインの広告など。1年後、ネクスト・モデルエージェンシーと契約。ランウェイウォークをタイラ・バンクスにからかわれたことがきっかけで世間の注目を浴びることになったが、この風変わりな歩き方がデザイナーを魅了し、2008年秋冬コレクションで彼女はNYファッションウィークの31のランウェイを歩き、「マーク ジェイコブス」のトリ、「キャロリーナ ヘレラ」のオープニングを飾った。そして、NYの後はミラノで20、パリで13のショーに登場し、結局合計で1シーズンで64のショーに登場するという目覚ましい結果を収める。現在、23歳の彼女はアメリカの最も旬なアイコンとされている。
Translation & Text: Naoko Ogata