【その4. Decadance】2013年秋冬ファッショントレンドをランウェイで復習
【デカダンス】今季のセクシーは今までとは大きく違う。脱がされたり、破かれたり、起き抜けだったり、情事後だったり……。そんな退廃的なシーンを思い浮かべずにいられない官能的でシアトリカルなスタイリングがメインストリームに。ラグジュアリーでシック、なのに扇情的で卑猥。そんなハイ&ローミックスで“進化系セクシー”にトライ!
一瞬、目を疑うような大胆な露出と、わざと粗雑に見せるデザイン。20年代ブームを受けて、映画『愛人/ラマン』(1992)や、ジャンヌ・モロー主演の『マドモワゼル』(1966)など、退廃的な官能映画を想起させる、繊細と大胆、品性と猥雑を絶妙なバランス落とし込んだデザインは、コレクションブランドならでは。
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●「ミュウミュウ」はフライトジャケット風コートから、大胆にデコルテを露出。もちろん肩を出さず通常のコートとして着ることも可能。エアフォースルックの持つ禁欲的なイメージとの対照的なスタイリングを施すところがミウッチャらしい。
●官能フランス映画『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』(1986)のサウンドトラックをBGMに「プラダ」が見せたのは、やはりエロスとシック、高級感と俗っぽさのミックス。素材は上質なのになぜか荒々しい力強さを感じるジャンパードレス風セットアップが、なんとはだけたまま登場!
●ホテルの一室からそれぞれのモデルが出てくるという設定で行われた「ルイ・ヴィトン」のショー。艶かしく光るスリップドレスに、オーバーサイズのコート。コールガールが起き抜けにそのまま外出しているかのようなスタイリングに、ファーバッグが高級感をプラス。