Q6：あなたにとってパリジャンの定義とは？

自分の会社を経営しているパリジャンあるいはパリジェンヌに限っていうと、彼らは大抵フィクシーかスクーターで移動するわね。そしてたばこを吸い、お酒をたくさん飲む。スポーツはやらない。実際は年に数回しか行かないのに、最新の話題の展示会に行ったことを鼻にかける。常に世の中に対して不平不満がある。こんな感じかしら。とってもフランス的でしょ？（笑）。
 
Q7:なぜ“パリジェンヌ”は世の女性の憧れだと思う？

生粋のパリジェンヌは、ほとんどノーメイクでTシャツにジーンズだとしてもセクシー。世界がうらやむフランスらしい気品をもっていることだと思うわ。
 
Q8：その魅力を日本の女の子が取り入れるには？

すべてが自然に見えるように努力すること。“ほとんどノーメイクに見えること”と“ノーメイク”はまったくの別物。あくまでナチュラルにメイクをして、気合を入れているように見えないよう、工夫する。何気なく着ているTシャツとジーンズも、実は自分のスタイルや体形に合った、こだわりの一着なのよ！　それから、バランスも大切。髪がボサボサなのにセクシーなパリジェンヌは、大抵真っ赤なルージュで口元は女性らしくしているもの。
 
Q9：逆にパリジェンヌの欠点とは？

ニコチン中毒ということかしらね（笑）。
 
Q10：初めて来た日本の印象はどう？

ソフィア・コッポラ監督の『ロスト・イン・トランスレーション』を見て以来、東京の巨大な都市やダイナミックな生活、不思議な佇まいのモードなブティック、花々に彩られた庭園、カラオケ、日本の食文化に触れられるのを楽しみにしていたわ！　実際、来てみて面白かったのは、多くの人がマスクを着けていること。それと、スモーキングエリアで整然と並んでタバコを吸っていること！（笑）。とにかくいろいろなものが目新しくて、イラストのインスピレーションの源になりそう。そういえば、滞在中に地震を体験したのだけど、それにもインスパイアされた。「人は自然を前にしたら何もコントロールできない」ってね。