「ディズニー×コーチ」第3弾! スチュアート・ヴィヴァースが語る、ディズニーへの愛
2018年5月18日(金)にディズニーとのコラボレーション第3弾を発売する「コーチ」。今回の限定コレクションのテーマは“ダーク フェアリーテール”だ。毎回大反響を呼んでいるディズニーと「コーチ」の豪華コラボレーションは争奪戦必至。前回のコラボ商品のミニーマウスの耳がついたバッグは瞬時に完売だった。
今回のコレクションは、毒入りリンゴのセーターや怪しげな目がのぞくバッグなど、ディズニーの『白雪姫』、『眠れる森の美女』のダークなイメージを、バッグ、財布、パーカー、セーターにちりばめた。「ロマンチックさを帯びたダークな感じだよ」と「コーチ」のクリエイティブ・ディレクターのスチュアート・ヴィヴァーズは語る。「コレクションをデザインをするときには、かなり不気味なものをいつも参考にしているよ。ディズニーの大ファンとして、ぼくのお気に入りの映画のテーマのなかに類似点がいくつか見えてきたんだ」
コレクションラインの発売を前に、ディズニーとのコラボレーション、アイテムのディテールをどうやって選んだのか、そして次の「コーチ」について、ヴィヴァースが語った。
――「ディズニー×コーチ」第3弾は“ダーク フェアリーテール”ですが、このひねりはどこからインスピレーションを得たのでしょうか?
「コーチ」のプレフォールコレクションの流れから生まれたんだ。アメリカのゴシックフェアリーテールに注目していてね。参考にしていたものの多くが、そういうダークなフィーリングがあるものだった。ロマンチックさを帯びたダークな感じだよ。『白雪姫と七人の小人たち』と『眠れる森の美女』の怖い場面に注目し始めた。そしたら、コレクションにとてもしっくりきたんだ。それから、我々のカプセルコレクションに落とし込んだよ。
ーーデザインプロセスを教えていただけますか?アイディアを出して、デザインにして、ディズニーに承認をもらって、それから最終的に完成品を用意するのはどのような感じですか?
今回のコラボは3回目だから、ディズニーは私たちを熟知しているよ。私たちも彼らの動き方を知っているしね。“ファッション”を感じるものを提供することが、とても重要だった。今年の初めにミッキーマウスとミニーマウスでデザインをしたときでさえも、今までとはまったく違う、とてもユニークなものを作りたかったんだ。
(ダーク フェアリーテールのアイディアを)最初にディズニーに提示したとき、ディズニー側が映画のダークサイドをフィーチャーしたいかどうか、自信がなかったんだ。でも、夢中になってくれたよ。彼らもまた、新鮮で新しいと思ったみたいだ。僕らが作品に敬意を払いながら、ハイレベルな方法でアプローチするだろうって、わかっていたんだね。
――デザインにはどれくらい時間がかかりましたか?
コレクションを始めてから、プレゼンするまで、6カ月くらいじゃないかな。最初のアイディアからコレクションをプレゼンするまで、たぶん4カ月くらいだけど、それから店頭に並ぶまでもちろん6カ月はかかるよ。アイディアの段階からコレクションが店に到着するまで、だいたい約1年はかかるね。
ーートップスと財布についてですが、『白雪姫』と『眠りの森の美女』の2作からモチーフを抜き出していますね。どのようにしてこのモチーフを選んだのですか?
とてもアナログな方法で選んだよ。僕とチームとで何回も何回も映画を繰り返し観て、気に入ったシーンの画面をマッピングしていったんだ。最初、イメージをもっと多く選んでいたけれど、何個かぼくらのハートをガッチリ掴んだものがあったんだ。とくに、“目”はすぐにビビッときたよ。それから、ディズニーと何が都合いいかを話し合って、オリジナルのアートワークをゲットしたんだ。ディズニーにとっては、ふたつの映画をミックスしないことが重要だった。アイテムひとつに対して映画1本だ。
――ダークなテーマが劇中に存在するディズニー映画はほかにもありますが、どのようにして『白雪姫』と『眠れる森の美女』を選んだのでしょうか?
“目”に加えて、“毒りんご”も多く登場させたよ。一目で『白雪姫』のりんごだとわかるから大好きなんだ。特に『白雪姫』のファンで、何回も繰り返し見ている人だったらなおさらすぐわかる。このモチーフで、映画のシーンをすぐに思い出せるんだ。かなりアイコニックだよね。
ーーコレクションアイテムのなかには、ストリートのエッジが効いたものがあるようですね。どこからアイディアを得たのでしょう?
絶対に新鮮みを感じられるようにしたかった。2018年1月のコラボでミニー・マウスをフィーチャーしたときも、サーフカルチャーをかなり参考にしたんだ。カウンターカルチャーとユースカルチャーについて探求してリサーチすることは、「コーチ」でのぼくの美学の一角を占めているんだ。だから、グラフィックを使ったことや、アートワークをつけたアイテムがあるように、(「ダーク フェアリーテール」コレクションが)ユースカルチャーを参考にしていることは、とても重要なことだったんだ。スウェットやTシャツ、リュックがたくさんあるだろう。これは若さの象徴なんだ。
ーーアイテム作りをしているとき、どのようなタイプの女性、もしくは男性を想定していましたか?
だれよりもまず、これらのとてもアイコニックなアメリカのものにいつもインスピレーションを受けているコーチガール。でもアイテム自体は、とてもパーソナルな感じで作ったよ。ときどきカスタマイズしているような気分だった。コーチガールのアティチュードっていつも気楽さがあると思うんだ。つまり、いつも落ち着いていて、現実感がある。だから、アイテムの多くが毎日使えるアメリカのスポーツウエアだという事実は、こういうグラフィックが付いていて遊び心があるアイテムと、気楽さが両立できることを意味しているんだ。
――コレクションアイテムの製造過程で、こだわりポイントはありますか?
プリント技術に多くの時間を費やして、グリッターペイントを少し加えたこと。レザーにこんなにたくさんプリントするのはおそらく珍しいことだと思うけど、それでも「コーチ」のアイコニックな「グラブタン レザー」のリッチ感を感じてもらえる方法を見つけたかった。バニシング技術とエンボス加工の技術をたくさん施したから、いつも通りのレザーバッグ感があると思う。そして、この遊び心たっぷりのグラフィックには、スティッチにオーセンティックなカラーを使ったんだ。リッチ感を与え、「コーチ」の遺産を見せるためにね。こうすることで、遊び心があるものにもラグジュアリー感があるんだ。
ーーディズニーと3回コラボをしていますね。もう1回できるとしたら、どのようなテーマでやってみたいですか?
あまり先のことは考えないよ。いつも瞬間的にインスピレーションを得たいんだ。ぼくは、ディズニーの大ファンなんだよ。映画も大好きだし、アイコニックなキャラクターも大好きだし、アメリカにあるようなディズニーランドも大好きだ。だから、コレクションをリサーチしていてアイディアを思いつくと、あの世界からのものが頭のなかにふっと湧いてくるんだ。大好きだからね。特にこのテーマをやりたいっていうウィッシュリストはないな。コレクションにオーセンティックさをどのように感じられるかをより重視している。たくさんの人に喜びんでもらえて、楽しんでもらえているから、ディズニーとの関係を続けていきたいと願っているよ。純粋に愛しているものと仕事できることは本当に特別。
――このコレクション以外にも、みんなが心待ちにできるようなものが今年「コーチ」から発売されますか?
もちろん! もう発表されていると思うけれど、2018年9月にセレーナ・ゴメスとデザインしたコレクションがローンチされるよ。みんなに見てもらえるのが待ちきれない。昨年はバッグをデザインしたけれど、今年はフルコレクションを作ったんだ。レディ・トゥ・ウエアから、バッグはもちろん、アクセサリーも含まれているから、みんなに見てもらえるのをとても楽しみにしているよ。
――セレーナと洋服をデザインするのは今回が初めてですか?
そうだよ。頭の先からつま先までのルックを彼女に考えてもらえるのは、とても特別に感じた。彼女の服へのアプローチはとてもパーソナルなものだったよ。彼女が本当に着たいアイテムと、本当にしたいルックを作ったんだ。
――デザイナーとして輝くセレーナを目にするのはどうでしたか? 昨年もコラボしていましたが、今もコラボしていますよね。
セレーナは音楽でも映画でも、明らかにとてもクリエイティブな人だからとても楽しいよ。でも、コラボはとても直観的なものだ。ぼくらはふたりともクリエイターとして一緒にいるからね。彼女は創作過程にとても慣れているから、とても簡単で、とてもオーセンティックな作業だったよ。
――セレーナはディズニーチャンネル出身です。機会があったら一緒にディズニーコレクションをやりたいですか?
今の段階では、このことについて話したことはないね。だから、ノー。
――最後に、一番難しい質問をしますね。ディズニーでいちばんお気にいりの映画は何ですか?
わぁ、難しいね。クラシックなアニメ映画のなかでは『白雪姫』って言っていいと思う。色合いが本当に魔法のようなんだ。でも、自分が人生のどの段階にいるのか、気分はどうか、それによって答えは変わるよ。ここがディズニーのマジカルなところだ。
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Photo:Courtesy of Coach
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