エディターズPICK 2014/11/21(金)
NYの“it”デザイナーにインタビュー

「コーチ」の新たな歴史を作る、スチュアート・ヴィヴァースにQ&A

2013年9月の就任以来、「コーチ」のエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターとして、ブランドイメージをがらりと塗り替えたスチュアート・ヴィヴァース。最新の2015春夏コレクションから、NYでのフェイバリットプレイスまで、「エル・オンライン」が“it”デザイナーに直撃インタビュー。

スチュアート・ヴィヴァース氏。2015春夏コレクション発表後、NYの「コーチ」オフィスにて。

'90sバイブに夢中! 「コーチ」の2015春夏コレクションはどう作られた?

1941年のブランド誕生以来、NYのシグネチャーブランドとして、アイコニックな名作を生み出してきた「コーチ」。2013年には、ハイメゾンでキャリアを積んできたスチュアート・ヴィヴァースをエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターに迎え、モダンかつモードに進化を続けている。ファッショニスタたちに驚きと感嘆をもって迎え入れらた2014-15秋冬コレクションに続き、2015春夏シーズンは彼が生み出す“コーチ・ガール”がどんな表情を見せるのか。2014年9月のNYコレクション終了後、エル・オンラインがスチュアートに直撃インタビュー。

「コーチ」の2015春夏コレクションのキールックより、スチュアート氏お気に入りの3ルックをピックアップ。カラーファーや、ゲイリー・ベースマン氏によるレオパード柄プリント、メタリックのサボなどが印象的。すべて日本展開あり。

――2015春夏プレゼンテーションについて聞かせてください。パステルカラーのアイテムが'90sなムードたっぷりで表現されて、とても印象的なコレクションでした。
 
スチュアート・ヴィヴァース(以下SV):「コーチ」のDNAであるNYという場所から着想を得たんだ。ブランドの魂は、その発祥の地に宿ると思っているからね。この街はサブカルチャー――たとえば音楽やサーフ、スケートボードなんか――がミックスされた“メルティングポット”で、そういったサブカルチャーを楽しみながら旅をする“コーチ・ガール”をイメージしている。リチャード・アヴェドンの写真集『IN THE AMERICAN WEST』(81年)に出てくるようなオーセンティックなアメリカンワークウェアや、映画『トゥルー・ロマンス』(93年・米)主演のパトリシア・アークエット(写真)のスタイルからも、インスパイアされているよ。

映画『トゥルー・ロマンス』(93年・米)より。

――ガソリンスタンドを思わせるショー会場のセットや、BGMのエンジン音は、そんな“コーチ・ガール”の旅と繋がっていたんですね。ところで、今回はアーティストのゲイリー・ベースマンとのコラボレーションも話題を呼んでいます。
 
SV:ダークサイドやミステリアスな面をもつ彼の作品は以前からフォローしていて、今回“コーチ・ガール”をイメージしたドローイングをオリジナルで描いてもらったんだ。レオパード柄も、彼が描いたものをプリントしているよ。

ゲイリー・ベースマン氏によるアートがプリントされたアイテム。このほかバッグやチャームなども登場。

――プレゼンテーションでも、とても目を引くアイテムでした。そのほかにも、パステルトーンで彩られたファーコートや、メタリックカラーのショルダーバッグ、スポーティなサンダルなど、注目すべきアイテムが盛りだくさんでしたが、個人的に特に気に入っているのはどんなアイテムですか?
 
SV:カラーファーのジャケットは、1枚でスタイリングのムードをがらりと変えてくれるシグネチャーアイテムで、とても気に入っている。それから、秋冬コレクションに登場させた“アーバンハイカー”(写真)を、春夏シーズンではサボに昇華させたんだ。歩きやすくてコンフォータブルで、スニーカーと同じアティテュードだね。

(左)「コーチ」の2014-15秋冬コレクションより、“アーバンハイカー”を身に付けたルック。(右)同じく2014-15秋冬コレクションより、アポロニットを着こなして。

――ムートンとラバーソールが織りなす、ラグジュアリースポーティな“アーバンハイカー”は、まさしく今の気分を象徴するアイテムだと思います。今季おすすめのスタイリング方法を教えてください。
 
SV:スニーカーをアップデートさせた“アーバンハイカー”は、エネルギッシュで、リラックスしていて、合理的なムードを併せもったアイテム。アクティブな“コーチ・ガール”にぴったりなマストハブアイテムだよ。どんなアイテムにも合わせやすいけれど、この秋冬「コーチ」のキーピースになったアポロニットや、レザーのミニスカートなどと合わせて着るのが、特におすすめかな。
 
 
>> 次ページでは、NYのお気に入りスポットから、スタイリング術まで、スチュアートに一問多答を決行!

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COORDINATION : MAKIKO MONJI PHOTO : LISA KATO(STUART VEVERS), IMAXTREE(RUNWAY), GETTY IMAGES(MOVIE)

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