エディターズPICK 2016/8/31(水)
FROM ELLE WORLD

セレブ御用達スタイリストが明かす、レッドカーペットの舞台裏

きらびやかな衣装と、毎回繰り広げられるさまざまなドラマで、我々を惹きつけてやまないレッドカーペット。現地時間の8月31日に開幕するヴェネチア映画祭にちなんで、レッドカーペットを彩るセレブのドレス事情をUS版エルよりお届け。晴れ舞台でのセレブたちの華やかなスタイルが一体どうやって作られるのか、その舞台裏を、アレッサンドラ・アンブロジオやオリヴィア・カルポを顧客に持つスタイリスト、ジェニファー・メイザーが明かしてくれた。

4. ドレスは体型に合わせてお直し。両面テープはあくまで最終手段
「ドレスを着用するとき、その人に合わせてお直しされることをPRも分かっている。どのスタイリストも自分の頼れるテイラーを抱えているものよ。私が信頼しているテイラーは素晴らしいの。私は彼に、どれがパーマネントアイテムで、どれがその場限りの借りものかを伝えるの。借りものの場合、彼はまるでそのアイテムが完璧に仕立てられたものに見えるよう手直しするの。でも実際はどこもかしこも折り畳まれていたり、プリーツが施されている上、見た目には分からないダーツ以外にも秘密のディテールがいっぱいなのよ。私は裾上げにテープの類いは使わないわ。持ちが悪いし、着ていて快適ではないから。レッドカーペットではベストだと感じて欲しいから、すべてその人に合わせてパーソナライズするわ。クライアントに、『わぁ、これって私のためにカスタムメイドしたみたい』って感じて欲しいの」
 
5. ときには大急ぎでドレスの不具合を直さないといけないことがある
「ドレスが破けたときは、無理を強いられるわ。グラミー賞のためにクライアントにドレスを着せつけたまま縫わなくてはいけないこともあった。そのときは大変だったし、ぞっとしたわ。クライアントの支度を整えるために、必要になりそうなものはすべてキットにして持ち運ぶの。粘着テープ、ニップルカバー、ヌーブラ、予備のヒールサポート、針と糸、粘着クリーナー、ピンなんかを入れてるわ。ボタンが落ちたり、何が起こるか分からないの」
 
6. ルックの統一感を崩さないためにヘアやメイクの担当者と相談する
「事前にグループで話し合いをするの。全身のルックが整って初めて差がつくのよ。ふさわしいドレスを選ぶだけじゃなくて、どんな風にそのドレスをまとうかが大切なの。合わせる小物や、ヘア、メイクアップもとても大切な要素なの。クライアントに同行できない場合は、例えばカンヌ映画祭とかだとお手上げね。タイムゾーンも違うから万事上手くいくことを祈るしかないわ」

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Translation & Text : Naoko Ogata Photo : Getty Images

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