エディターズPICK ELLE PROMOTION2015/5/25(月)

なぜ、ジュエリーは女性たちを魅了するのか?

外見に煌めきを添えるだけではなく、身につける人の内面から魅力を引き出してくれるジュエリー。『エル』US版・副編集長のルーシーが綴る、人を魅了してやまないジュエリーの真のパワーとは?

何かを手に入れたいという欲求は、ときに他のことが何も手につかなくなるほど心をがっしりと掴んで離さないことがある。自分の名前を呼んでいると思える運命的なピースに出合うと、突然まわりのものすべてがかすんで見えることもある。あなたが今欲しいと思っているものは、自分に自信を与えてくれる他にはないパワーをもっているのも事実。そんな何かを見てとにかく手に入れなきゃと思うこの気持ちを、きっと誰もが経験したことがあるはずよ。それがどこのブランドのものでどうしたら手に入るのかが気になり、自分のものになるまで眠れなかったりする。特にファッションのことになると、私はこの気持ちがすごくよくわかるわ。もしあなたがジュエリーブランドの打ち合わせで数千万円もするハイジュエリーを試着したら、心の底からその恋こがれる気持ちを感じるはず。初めは興奮してドキドキしたり緊張するけれど、すぐにこれが大切な感覚であり、重みがあってとても美しいものを身につけたときに強く感じられるエンパワーメントだと気付くはずよ。

先日、ビヨンセのパフォーマンスを見に行ったときのこと。本当に素晴らしいジュエリーに目を奪われたの。大観衆とまぶしいライトを浴びてビヨンセが想像を絶する美しい声で歌っているにも関わらず、私は彼女が身につけていた繊細なフラワーモチーフのダイヤモンドネックレスに視線が惹きつけられたわ。グリッターのショートパンツとのスタイリングも素敵だった。友人が「あの完璧なボディを見て!」と声を漏らす隣で、私は「あのネックレスを見て!」と、ジュエリーのことで頭がいっぱいになった。

セレブが着用しているアイテムにひと目惚れするといつもそうなのだけど、すぐさまグーグルを開いてそのネックレスを必死に検索したわ。コンサートの途中でビヨンセを担当しているスタイリストにすぐさまメールをし、ファンサイトに着用情報がアップされていないかチェックして、さらには彼女のインスタグラムを遡ってあのネックレスがタグ付けされていないかくまなく探した。このジュエリーがどこのブランドのもので、手に入るのかを知る必要があったのよ。検索している間に、ビヨンセが他に身につけていた大きなカナリアダイヤモンドのリングや、ティアドロップ型のサファイアのイヤリング、今まで見たこともないようなデザインのカフにもひと目惚れしたわ。ついには、ネックレスの写真をもっと近くから撮ろうとして前の座席に身を乗り出し、ほとんど転倒しかけたところで自分が正気じゃないことに気付いて、残りのライブを楽しもうと思って席についたの。

こんなにもあのネックレスに執着してしまったのは、単に物欲に憑りつかれていたから? それとも、ジュエリーを身につけることで得られる本能的な気持ちが私をおかしくしたの? この特別なジュエリーを見つけなきゃという衝動に駆られたことで、私はそんなことを考えたわ。夢に描いたネックレスやブレスレット、またはドレスといった特別なアイテムに出会ったとき、他では手に入らない自信を与えてくれることがある。そして、もしそのことを感じているなら、ただ単にアイテムを身につけた自分の姿に憧れているだけじゃないということを、あなたもわかるはず。

おそらく、首に感じるジュエリーの重さであったり、身につけているものが自分にとって特別であり、自分で選んだ比類のない美しいものだということを意識することが、目の前のことに胸を張って立ち向かえたり、ビヨンセを例にすれば歌やダンスを堂々とパフォーマンスできる自信に繋がるの。ジュエリーがもつパワーと、それが女性の心持ちや行動をガラッと変えることもできるということを理解するためにも、ダイヤモンドの衣装を身にまとった彼女のミュージックビデオを見るべきよ。あの夜、多くの人の心を捉えたのは彼女の声だけではなかったはず。彼女の身体の動きや、18,000人もの観客を前にして見せた立ち居振る舞い。そしてひとりの女性として、あんな風に動けるのは美しさから生まれる自信をもっているときだけだということも知っているわ。そう、あのネックレスが背中を押していることも。

結局、あのネックレスを見つけることはできなかったけれど、私には自分のジュエリーがある。ビヨンセのジュエリーに比べると地味だけど。いつも会議の前には、さりげなく右手にダイヤモンドのバングルをつけるの。私の母がファインジュエリーを身につけるのを見ていたから習慣になったのだと思うけれど、将来自分の娘も同じようにしている姿が想像つくわ。これは習慣というよりもむしろ、自信をもつためにやっている“お守り”的な行為で、パワーを得て大胆になるためのもの。これこそジュエリーを身につけることでのみ感じられるものだと思うわ。

Original text : Ruthie Friedlander

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