エディターズPICK 2012/12/14(金)

ウェブ独占! 「ルイ・ヴィトン」がコラボレートした日本人アーティストって?

2012年12月1日(土)より「ドーバー ストリート マーケット ギンザ コム デ ギャルソン」で日本先行発売がスタートした「ルイ・ヴィトン」の2013春夏テキスタイルコレクション。人気のスティーブン・スプラウスへのオマージュをはじめ、4名のアーティストとコラボレートするという企画では、日本人アーティストのAIKOが選出された。グラフィティアートをベースとする、彼女のキャリアから今作のスカーフ活用術まで、たっぷり独占インタビュー!

AIKOさんの後ろにディスプレーされている写真は、フランス発『Purple Fashion Magazine』誌のオリヴィエ・ザーム編集長が撮りおろしたもの。「石を使うというのは私にはないアイデアだったので、とても面白かったですね」とAIKOさん。

--AIKOさんがNYへ行った理由は?
「小さい頃から物を作ったり、人を喜ばせることが大好きで、“アートで何かをやっていく”ということは日本にいた頃から漠然と思っていて、海外でいろんな人たちと出会いながら、活動していきたいという夢を叶えに行ったような感じですね。NYへ行ってから、グラフィティに出会ったんです。当時は90年代でクラブカルチャーがあり、アンダーグラウンドの最後の時代でした。単身で飛び出して、人種や性別でマイノリティを感じながら表現していたところ、入っていけるアートがグラフィティだったんです。」
 
--グラフィティと聞くと、男性的なイメージが強いのですが、当時のコミュニティは女性にも優しいものだったんですか?
「優しくないですね(笑)。でも自分が好きで入っていきたかったんで『女だけど連れて行ってよ』とがんばりました。アートのフォームとしても新しかったし、東京になかったものだったんで、好奇心でいっぱいでした。やっていく中で自分のスタイルや女の子にしか出来ない表現やアイデンティティが見つかっていきましたね。さらに歳を重ねるにつれて、女性特有の美しさや朗らかさ、優しさなど、自分が成長するにつれて、作品の中に表現できるようになってきました。単純に子供のゲームではなく、表現方法としていろんな人へ深いメッセージを送れるようになってきた気がします。特にこの2~3年は、日本の伝統や文化を帰国するたびに色々感じることがあって、世界の人たちへ自分のアートを通して伝えられたらと思っていました。」
 
--今回「ルイ・ヴィトン」とのコラボレーションの話を、最初に聞いた時はどう思いましたか?
「すごく嬉しかったです! 自分が思っていたことや、やりたいことができる場を与えてもらえたので。元気な女の子の代表として、グラフィティを通して、女性らしさや日本人らしさを出して行きたいと思いました。今回ブランドからは、私が女の子でグラフィティを頑張っていることや、日本人として海外で活動していることを評価してもらえた上で、作品をつくってほしいといわれたので。ネクストレベルで数多くの人たちに、ブランドがメディアとして代弁してくれることに感謝しています。」 

  • Profile : AIKO
    東京出身の日本人アーティスト。90年代よりニューヨークへ拠点を移し、アーバン・ポップやポップ・アートに影響を受けた多くの作品を発表。2005年にイギリス人のストリートアーティストであるバンクシーとコラボレーション、2010年には“The Standard”ホテルの内装コミッションを手掛け、2012年はキースへリングが初めたことで伝説の壁とされる“The Bowery Wall”のペインターに女性として初めて選ばれるなど、世界のグラフィティやストリートアートの分野で活躍中。 
    http://www.ladyaiko.com/

  • 2013年春夏シーズン新作テキスタイル“FOULARDS D'ARTISTES”
     
    「ルイ・ヴィトン」の定番となっている人気アーティスト、スティーブン・スプラウスへのオマージュ他、日本、アメリカ、ブラジルという文化や歴史の異なる国々のアーティストとのコラボレーションから生まれた新テキスタイル“FOULARDS D'ARTISTES”。2013年1月の世界ローンチに先駆け、2012年12月1日(土)よりドーバー ストリート マーケット ギンザ コム デ ギャルソンで先行販売がスタート!
     
    問い合わせ先/ルイ・ヴィトン カスタマーサービス
    0120-00-1854
    http://www.louisvuitton.com/

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©LOUIS VUITTON / Tadamasa Iguchi
©LOUIS VUITTON / JEAN MARC CEDILE

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