ランジェリーを身につけることは、女のすべての欲望にリンクする
エル・スタイルインサイダーで、ランジェリーショップ「イルフェリーノ」の店長を務める北 菜月さんは、ランジェリーをモードに取り入れた着こなしで注目を集める東京ファッショニスタ。ファッションとしてのランジェリーをより多くの人に広めるために、“チーム・ランジェリー”を結成し、イベントやパーティ、ZINE製作を行っている。そんな北さんにとってのランジェリーとは?
「いままで“つけなきゃいけない”というどちらかというとネガティブなマインドで下着を選ぶというのが日本の常識でしたよね。体を補正するためにワイヤーが入っていたり、バストを盛るためにパットが入っていたり。でも、ランジェリーだって洋服と同じ感覚で、もっと可愛いものを身につけてもいいはず。
メイクをして、めいっぱいのおしゃれをする。そして、香水のようにランジェリーを纏うことで内面に手をかける。ランジェリーを身につけることは、女の子の欲望のすべてにリンクしていると思うんです。毎日欠かさず身につけるものだからこそ、洋服を選ぶときと同じように、心がときめく素敵なものを。かつては内に秘めることしか許されなかった下着から、ファッションの一部としてのランジェリーの時代がスタートしたように感じます」
そんなランジェリー文化が深く根付いているのがフランス。ごく自然に、気持ちよく、自分らしくいられるランジェリーを楽しんでいる。
「日本って、痩せてて胸が大きくて、ウエストが細くてヒップは小さいのが正義っていう風潮がありますよね。でも海外ってもっと多様性があって自由。自分の肌の色を引き立てる色だったり、自慢のパーツを際立てるデザインだったり、もっとアクセサリーのような感覚でランジェリーを選んでいます。また、“勝負下着”っていう概念もとっても日本的。男性に見せるためという客観的な視点よりも、自分が楽しむという主観的な視点でランジェリーを取り入れてほしいです」
>>次ページから、ランジェリーを楽しむ極意を北さんが徹底アンサー。
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北 菜月/「Team Lanjeri-」プロデューサー、「il Felino.」プレス
服飾専門学校卒業後、東京・表参道にあるランジェリーブティックのスタッフとして研鑚を積む。2015年12月に、下着の機能だけではなくファッションとしての楽しみ方を発信したいという思いから「Team Lanjeri-」を結成し、ZINE『Lanjeri-』のプロデュースやイベントを定期的に開催。モードなランジェリーショップ「il Felino.」のスタッフ兼プレスとして、幅広く活躍中。