エディターズPICK 2016/4/22(金)
【20周年スペシャル連載】アイコンガールプロファイル story of #chloeGIRLS

シシド・カフカが語る、いまと20年後のわたし

エル・オンライン20周年を記念して、ファッション、ビューティ、カルチャーなど、様々な分野で活躍する女性たちの素顔に迫るこの連載。第二回は、ドラムボーカリストとしてのみならず、女優やモデルとしても活躍する、シシド・カフカさんをフィーチャー。彼女が描く、20年後の自身の姿とは?

ニット¥144,000/クロエ(クロエ カスタマーリレーションズ)

唯一無二の存在感を放つドラムボーカリスト、シシド・カフカさん。彼女がドラムを始めたのは、14歳のときだった。
「父の仕事の関係で2年間、アルゼンチンに住んでいたのですが、たまたまテレビの音楽番組を観ていて、ドラマーに惹かれたんです。パワフルなのに目立たないところが逆にカッコいいなって」
 
帰国してからもドラムにハマる日々は続き、大学時代は多いときはバンドを8つも掛けもち。プロとしても活動を開始した。
「当時は好奇心旺盛でフットワークも軽く、面白そうなことにはすぐに飛びついてました。いろいろな人と音を合わせるのが楽しくて仕方なくて」
 
20歳を迎えたある日、最大の転機が訪れる。それは、やがてチームとして活動をともにすることになるプロデューサーたちとの出会いだった。
「彼らが開いたロックボーカリストオーディションに友人が参加するというので付き添いで同行したら、その場のノリで私も歌うことになり、『僕たちと一緒にやらない?』とお誘いいただいたんです。私が歌なんて、と思ったんですが、彼らには会った瞬間からすごく惹かれるものがあって。彼らが私をボーカリストとして求めているのならば、挑戦してみようと思いました」

ニット¥144,000 パンツ¥568,000/共にクロエ(クロエ カスタマーリレーションズ)

数年間の試行錯誤ののち、現在のドラムボーカリストというスタイルで2012年にメジャーデビュー、そのパワフルなパフォーマンスとフォトジェニックなルックスで一気に注目の的に。今年の4月27日(水)には約2年7カ月ぶりのニューアルバム『トリドリ』をリリース。昨年発売したミニアルバム『K⁵(Kの累乗)』では斉藤和義、甲本ヒロトなど名だたるミュージシャンとのセッションに挑んだが、今作では豪華プロデューサー陣とのセッションが実現した。
「昔やっていたように、いろんな人と音を合わせるという作業の仕方は結構自分に合っているのかなと。ライブをすることを念頭に置いて作ったアルバムなので、ツアーでみなさんと共有するのが楽しみです」
 
近頃はモデル、女優としても脚光を浴びているが、ベースはあくまで音楽。そのポリシーはこれからも揺らぐことはない。
「音楽以外のお仕事で得た要素を音楽にきちんと生かせているなと最近実感するようになりました。器用貧乏にならず、かといって凝り固まることなく、まだまだ模索中ですが、しなやかに生きていけたらいいなと思っています」

新アルバム『トリドリ』のジャケットで見せたモノクロの世界から一転、レインボーカラーのルックに身を包んだシシドさん。美しい黒髪とのコントラストがまぶしい!

Q. 普段のファッションは?
A. 以前はシックな感じで、色も黒が多かったんですが、最近はカジュアルになってきました。いちばんの変化は、細身のパンツスタイルが定番だったのが、ワンピースを着るようになったこと。着心地もラクですし、上下のコーディネイトを考えなくて済むという気楽さもあり(笑)。特にモデルのお仕事をさせていただく日は、脱ぎ着しやすく、身体に私服の跡がつきにくいので、ワンピースを着ることが増えました。
 
Q.お気に入りのアイテムは?
A. 最近初めて、リュックを買いました。ドラムっていろんな動きをするんですけど、足首の疲れが手首にも影響してしまうなど、どうしても身体がゆがんでいってしまうんです。しかも私はバッグを右肩で持ってしまうクセがあるので、せめてリュックにしてバランスを取ろうかなと。背負ってみたらすごくラクで、もはや手放せません!
 
Q. スキンケアはどうしてる?
A. 季節に合わせて、化粧水を使い分けるようにしています。スペシャルなケアはしていませんが、心がけているのはしっかり保湿することと、クリームを塗るついでに軽く首元のリンパを流すこと。
 
Q. トレードマークのロングヘア、変える気はない?
A. 実は、変えたい気持ちはすごくあるんです。正直、飽きちゃったので(笑)。ただ、ドラムを叩きながら髪が揺れるのはパフォーマンスのひとつでもあるので、悩みどころですね。髪が長くなくても魅了できるドラミングを研究しつつ、いずれは変えていこうかなと思います。

「しなやかに生きていけたら」と話すシシドさんが、いまの自分を表す言葉として選んだのは「脱力」の二文字。取材日に満開を迎えた桜との“奇跡の一枚”では、リラックスした表情を見せてくれた。

Q. 普段、運動はしてる?
A. 子どもの頃から体育が苦手で、ドラムが運動代わりだと思い込んできたんですが(笑)、今年からツアーに向けてインナーマッスルを鍛えるトレーニングを始めてみました。腹筋運動とか、スクワットだとか。そうしたら、だんだん疲れにくくなってきて、肩や腰のコリも以前より感じなくなってきたんですよ。如実に現れるもんだなと我ながら感心しています。
 
Q. 好きな食べ物は?
A. ズバリ、お肉とビール(笑)。ドラムで消耗するからか、周りが驚くほどの量を食べるんですが、たぶん胃腸も丈夫なんだと思います。それはひとえに母のおかげですね。昔から栄養のバランスを気遣い、おやつも手作りしてくれていました。そんな母のもと、私は喉が渇いたら牛乳を飲み、小腹が空いたら煮干しを食べる子どもだったので、こんなに背が伸びたのかもしれません(笑)。
 
Q. 休日の過ごし方は?
A. 今日は何もしないぞと決めた日は、朝からビールを飲みます(笑)。あとはテレビで再放送のドラマを観たり、音楽を聴きながら部屋の掃除をしたり。昼間に掃除をするときはゆったりとした気分でやりたいので、BGMはミディアムテンポのワールドミュージックが多いです。例えば、オレカTXっていうバスク地方のチャラパルタ奏者とか、アルゼンチンのシンガーソングライター、マリアナ・バラフとか。

「『クロエ』のバッグ“フェイ”はどんなファッションにも合わせやすくて、重宝しています」。バッグの中には、喉に効くマヌカハニーのキャンディや、疲れを癒すアミノ酸サプリ、眼鏡などお仕事の相棒を入れて。

Q. 憧れの女性像は?
A. 夏木マリさんはカッコいいですよね。すごくアクティブで、いろんなものを自分の目線で楽しんでいらっしゃる。私の話も普通に面白がって聞いてくれるんですよ、「何それ、いいね!」って。フランクに会話してくださるそのスタンスを含めて、本当に素敵だなと思います。
 
Q. 20年後の自分はどうなっていると思う?
A. 20年後というと50歳ですよね。そのもうちょっと先、60歳あたりからタバコを始めようと思ってるんですよ(笑)。昔、年上のお姉さんがたとバンドをやっていたときに、彼女たちがタバコをくわえてしかめっ面でギターを弾いてる姿がカッコいいなと思って。ただ、私はタバコ自体には興味はなくて。還暦くらいになったら、私にもやっと似合うときが来るかなと。実はうちのおばあちゃんが、きれいな白髪の重ためのボブで、革のタイトスカートで絶対にヒールを履いてる人だったんですけど、そんなイメージです。

Photo : SHUN YOKOI/t.h.i.d.a Interview & text : KAORI SHIMURA Hair & Makeup : NATSU. Model : KAVKA SHISHIDO

  • 問い合わせ先/クロエ カスタマーリレーションズ tel. 03-4335-1750
    http://www.chloe.com/

  • シシド・カフカ Tour 2016 開催決定!

    2016年4月27日(水)発売の新アルバム『トリドリ』を引っ提げて、東京、大阪、北海道など、全国9カ所9公演を回る「シシド・カフカ Tour 2016」の開催が決定。ライブスケジュールほか、詳細は公式サイトをチェック。

    シシド・カフカ 公式サイトはこちら

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