モードな花嫁キャリーが選んだ、ウエディングドレス
キャリーは、ファッション誌で特集を組まれる設定で、名物エディターやカメラマンのパトリック・ドゥマルシェリエが登場し、リアルな撮影現場の雰囲気を味わえるのも、このシーンの醍醐味。
そんな理由もあって、この映画に登場したドレスは王道ブランドがずらり! 「ヴェラ ウォン」にはじまり、「オスカー・デ・ラ・レンタ」、「ディオール」、「クリスチャン ラクロワ」、「ランバン」、「ヴィヴィアン ウエストウッド」など、世界中のプレ花嫁が画面釘付けで観ていたに違いないこのワンシーン。当時まだ学生だった私でさえも、「キャリーのようなウエディングドレスを着たい!」と憧れの眼差しで観ていたほど。
最終的にキャリーが選んだドレスは、シャンパンがかったシルクのビスチェとコルセットに、フルレングスのパフスカートがついた「ヴィヴィアン ウエストウッド」の一着。実はこのドレス、映画公開後イギリスのオンラインショップ「ネッタポルテ」で4365英ポンド(約64万円)で販売を開始したところ、数時間で全サイズが売り切れてしまったというから驚き。「SATC」ブームの影響力を感じるエピソードですよね。
Illustration、text : foxco
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『セックス・アンド・ザ・シティ』(2008年)
監督/マイケル・パトリック・キング
出演/サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、シンシア・ニクソン、クリスティン・デイヴィスほか
Blu-ray&DVD 共に¥3,990/エイベックス・ピクチャーズ -
渡邉香織(foxco) /イラストレーター、モデル
東京都出身。“foxco(フォクスコ)”の名前でイラストレーターとして活動。高校時代をカナダ、大学1年間をパリ第一大学(ソルボンヌ)芸術学部で過ごす。パリ留学中にイラストを描きはじめ、2016年冬から本格的にイラストレーターの仕事をスタート。外資系IT企業との副業で活動していたが、2017年6月に独立。ファッション誌へのイラストやブランドとのコラボレーション、テレビの生放送でも絵を描くなど、ジャンルを問わず幅広く活動中。
https://www.instagram.com/foxco_kaori/