エディターズPICK 2018/2/5(月)
FROM ELLE WORLD

メーガン・マークルが公務に選んだデニムと、そこに秘められた深イイ話とは?

メーガン・マークルが3回目の公務となるウェールズの首都、カーディフ訪問で、ブラックのスキニーデニムを着こなした。エレガントでシックな雰囲気を醸し出したそのデニムには、見た目の美しさだけでなく、メーガンが込めたメッセージとブランドの背景にある奥深いストーリーが。

メーガン・マークル(Meghan Markle)、ヘンリー王子(Prince Henry) photo: GETTY IMAGES

2018年1月18日、ヘンリー王子とメーガン・マークルは、今年初めての公式訪問としてウェールズの首都、カーディフを訪問。カーディフ城で行われたウェールズの伝統的な祭り、そしてコミュニティーセンターからスターハブの娯楽施設までさまざまな場所へ足を運んだ。また、スポーツを通して恵まれない子供たちを援助するストリートゲームという団体を見る機会でもあった。そこでメーガンがはいていたデニムが、彼女の思いやりの心を象徴するものだったと称賛を集めている。

メーガンがカーディフを訪れた際にはいていたブラックデニムは特別だった。そのデニムは、カーディガンというウェールズ地方の小さな村の工場で作られている、「ヒウト・デニム(Hiut Denim)」というブランドのもの。

 

Cerys being interviewed by CNN. This town is making jeans again.

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その工場では、イギリスを代表する大型チェーン店「マークス&スペンサー(Mark & Spencer)」のために毎週35,000本ものデニムを製造し、村民の人口4000人に対し、その10分の1にあたる400人が働いていた。しかし、2002年に「マークス&スペンサー」が海外へと製造拠点を移したことにより、工場は閉鎖を余儀なくされ、多くの人が職を失い途方に暮れることに。工場閉鎖寸前だったところ、ウェールズ出身の夫婦、デイビッドとクレアー・ハイアットが、勇気と優しさをもって、工場を買収して自身のブランドを立ち上げた。それが「ヒウト・デニム」だ。

courtesy of Huit Denim 

地方の製造業を救ったという美しいストーリーをもつデニムは、トルコのオーガニック生地や日本の高品質デニムなどを輸入して、地元の小さな村でジーンズの縫製を行っている。“人々にとって価値のあるもの“を、サステナブルな環境でつくることがコンセプト。

 

Next to be made. The Dina.

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そして、メーガン・マークルはウェールズ訪問の際に、このブランドのデニムを選んだ。自身の言葉で想いを語ったわけではないが、このデニムを選んだのは確実に意図的であり、その一着のデニムは彼女の人柄が大いに表していた。そして、メーガンが身に着けただけでアイテムが瞬時に完売になるというこのムーブメントのなか、「ヒウト・デニム」はあえてそれをSNSでアピールしなかった。これもこのブランドの地に足が着いたスタンス。一時のブームに足を掬われることなく、いいものをコツコツと作っていきたいという姿勢が垣間見れる。

メーガン・マークル(Meghan Markle)、ヘンリー王子(Prince Henry) photo: GETTY IMAGES

メーガンは次に何を身に着けるのだろう――そんな期待をもたずにはいられない。

translation: ELIE INOUE

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