気づいたら食べたのは異国料理ばかり
「イギリス料理は不味い」は、「日本人は皆サムライ」と思いこむ外国人ぐらい古い固定概念だと言えます。モダンブリティッシュは美味しい。しかし、ふと取材を終えて気づいた、外食したのはトルコにレバノン、インドと、すべてオリエンタル料理! そう、ロンドンは移民の街なので、異国料理のレストランが多くレベルが高い。エリアによって楽しめる料理が異なるのでご参考に。
ショーとショーの合間に駆け込んだのは、イスラムのモスクのように瀟洒な内装のレバノン料理のレストラン、「コントワール レバニーズ(Comptoir Libanais)」。フムスやナスのペースト、トマトとパセリのサラダといったヘルシーな前菜の盛り合わせがボリュームたっぷり&美味! この店舗は中心部のSOHOにありますが、日本でも珍しいレバノン料理を食べるなら、パディントン(Paddington)駅&エッジウェアロード(Edgeware Road)駅周辺がオススメ。空港直行便のヒースローエクスプレスの発着駅で安宿が多い、ロンドンの玄関的なエリアです。
ロンドンと日本を行き来するジャーナリスト&インフルエンサー、マスイユウ氏に連れられて訪れたトルコレストラン「シリック(CIRRIK)」は、おしゃれなイーストエリアから少し北上した、ヒップなドルストン(Dalston)エリアにあります。ここ一帯はトルコ人とケバブ料理屋が多く、イギリスには珍しく深夜まで営業していて嬉しい。ちなみに、ドルストンから南下したショーディッチ(Shoreditch)は、ベトナム料理のレストランが多くて有名です。
最終日、現地スタッフとお疲れ会をした「ディシューム(Dishoom)」は、インド料理をモダンにアレンジし、チェーン展開しているおしゃれレストラン。東京でいう原宿・とんちゃん通りのようなブリックレーン(Brick Lane)からホワイトチャペル(White Chapel)周辺のイーストロンドンは、インド料理のレストランが多いので本格カレーが食べたいときに。
イギリス料理を食べ損ねたり、ホックニー展を見逃したり、移転オープンして話題のデザイン ミュージアムに行けなかったりと、観光面では時間がなく悔いが残った今回。夏休みでの再訪問を誓ったのでした。
photo: Getty, Aflo, Imaxtree