ブリットモデルの華麗なる系譜
モード界を牽引する“it”なモデルはいつの時代もUKにあり。英国を代表するお馴染みのスタイルアイコンも、実はみんなランウェイモデル出身! モデルからキャリアをスタートさせ、不動の地位を築くまで、各年代のキーワードごとにブリットモデルをご紹介。次世代“it”ガールとして活躍が期待される新星モデルにも注目を。
【'00年代~】クリエーター系モデルが急増!
ゴージャスなスターモデルが活躍した'90年代が終焉を迎え、モデルたちの個性あふれるリアルなルックスが台頭した'00年代。自身のブランドを手がけ、アーティスト活動を兼任し、あるいは女優業に転身したりと、モデルだけではなくやりたいことに意欲的な彼女たちをファッショニスタとして押し上げた。そんなモデルの可能性を広げた時代を代表するトップモデル6名をピックアップ。
■リリー・コール
ケンブリッジ大学卒のリリーは、環境保全活動やアートへの深い関心から、動物愛護の観点で「ザ・ボディショップ」とコラボレーションしたり、アマゾンの熱帯雨林保護を目的とした限定ジュエリーコレクションを発表したりと、女優業のほかに慈善活動にも積極的。写真は、キャンペーンの顔としても選ばれた「マーク ジェイコブス」の2005年秋冬コレクションにて。
■アギネス・ディーン
ロックガール風の出で立ちで一世を風靡したアギネス。女優業に専念するという理由でモデル業を引退後は、本格的に自身のファッションブランド「タイトルA」をローンチし、現在はデザイナーとしても活躍中。写真は、オープニングを務めた「アナ スイ」2008年秋冬コレクションから。
■イリナ・ラザルヌ
切り揃えた分厚い前髪が特徴で、一躍大ブレイクしたイリナの本業はミュージシャン。グッドセンスな私服や音楽愛好家として、憧れファッショニスタの座をゲット。「バルマン」2007-08年秋冬コレクションでは、ミニマムなブラックドレスを着こなし、アーティスティックなオーラを発揮。
■カレン・エルソン
赤毛に陶器のような白肌が目を引くカレンは、セルジュ・ゲンズブールのトリビュートアルバムに参加したりと、モデル以外にアーティストとしても活躍。2010年には元夫のジャック・ホワイトのプロデュースでアルバム『ザ・ゴースト・フー・ウォークス』を発表し本格的に歌手デビュー。写真は「マーク ジェイコブス」2004年秋冬コレクションより。
■エリン・オコナー
英国のテレビ出演を機にモデルデビューしたエリンは、9等身のボディを武器にキャリアをスタート。モデルオーディション番組「ザ・フェイス」では、若いモデルたちのメンターを務めたりとマルチに活躍。近年では、「マーク ジェイコブス」2015-16年秋冬コレクションのオープニングを飾り、ランウェイにカムバック。
■ロージー・ハンティントン=ホワイトリー
英国エリザベス女王の遠縁にあたる貴族の家系出身のロージーは、2004年のNYコレクションでランウェイデビュー後、2009年からはヴィクシーエンジェルとしても活躍。出演映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』のヒットに続き、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』も話題に。「マークス アンド スペンサー」とコラボしたフレグランスやランジェリーを発表したりと、デザイナーとしても頭角を現す。写真は、フィナーレを飾った「バルマン」2014年春夏コレクション。
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