エディターズPICK 2014/11/7(金)

2014秋冬シーズンに先物買い! 注目デザイナーFILE

エル・オンラインが注目する、マークしておきたいデザイナー企画第二弾。人気セレクトショップや百貨店をはじめ、セレブやファッショニスタの支持を得て勢いづく4人の若手デザイナーを直撃! 

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(写真左上より)「クリスチャン・ワイナンツ」2014-15秋冬コレクション、ランウェイではユニークなテクスチャーのアイテムが続々。シーズンビジュアルを務める最旬モデル、ユミ・ランバートもキャットウォークでブランドの世界観を表現。「ドリス・ヴァン・ノッテン」でキャリアを積んだデザイナー、私服は同ブランドのものが多いそう。取材日もドリスのメンズコレクションを着こなして。

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ウールマークプライズ受賞! さらなるニットの可能性を突き詰める「クリスチャン・ワイナンツ」

2013年にウールマークプライズ世界大会でグランプリに選ばれた「クリスチャン・ワイナンツ」。ブリュッセルに生まれ、アントワープを拠点に活動し、パリでコレクションを発表。ニットを自由自在に操るクリエーションが話題で、2014年9月に発表した2015年春夏コレクションでは、日本の有松鳴海絞り「SUZUSAN」とのコラボレーションを発表。画家の藤田嗣治や日本文化から多大な影響を受けているというニットの魔術師に、今シーズンのおすすめニットをASK!
 
Q. エル・オンラインで絶大な人気を誇るアイテム、ニット。今季はどう着こなすのがポイントですか?
A. 今シーズンのおすすめは、頭の先から足元まで、全身ニットでまとめるスタイル。セットアップをはじめ、帽子やブーツなど、すべてニットで組み合わせるスタイリングが新鮮です。私が作るニットのショートパンツは、短すぎず大人が着て美しいシルエットになるようデザインしています。モヘア素材のTシャツやカーディガン、ショーツもおすすめ。ブーツやタイツ、レギンスと合わせて着こなしてほしいです。
今回の来日で訪れたショップ「ビオトープ」では、私が作ったショート丈のニットを着ているお客さんに出合って、とても感動しました。ちょっとチャレンジングなアイテムを素敵に着てくれていたので、うれしくて声を掛けてデザイナーであることを伝えたら、とても驚いてましたね(笑)。こういう出会いは創作の原動力になります。そのほか「トゥモローランド」や「オープニングセレモニー」など、三日間で回れるだけ回っています!
 
Q. 柔らかで優しいカラーが揃ったコレクションですね。インスピレーション源はありますか?
A. 今回のコレクションは秋冬にしてはとてもフレッシュなカラーパレットを使いました。日本人アーティストの藤田嗣治さんによる影響が多いですね。また、鉱物や鉱石といったものもインスピレーションソース。意外性やユーモアのあるデザインが好きなんです。
 
Q. 「クリスチャン・ワイナンツ」では新しい女性像を構築する、というのをブランドのテーマに掲げていますが、今シーズンはどんな女性をイメージしましたか?
A. とてもハードに働いてストレスも抱えていて……、という現代的な女性が、自宅でブランケットを抱えてひと息つけるような、服を着ることで癒されるコレクションを目指しました。
 
Q. どんな職業の女性が顧客ですか?
A. とても興味深い質問ですね。20代から70代と年齢性は幅広いです。私の母は68歳なのですが、もちろん着てくれていますね。いずれも日常生活を充実させている、働く女性に好まれている、という印象があります。
とくにミューズはいないのですが、個人的にはシャルロット・ゲンズブールが大好きです。彼女はとても自然体でありながら、とても自立した印象があるので。クリステン・スチュワートもシャルロットに通じるものがあり、とても好きですね。強さがある。
 
Q. 今シーズンのルックブックのモデルは、ユミ・ランバートですね。彼女を起用した理由は?
A. ベルギーと日本のミックスである彼女は、現代版の“藤田ガール”のよう。とても若く新鮮なのですが、静かで強い印象がある。そこが好きで起用しました。
私自身はナチュラルなルックに魅かれますが、セレブリティの洗練されたヘアやメイクも好きですし、ストリートシックな女性たちにもインスパイアされます。
 
Q. プレコレクションでは、日本の絞りをモチーフに展開するそうですね。今後のビジョンを教えてください。
A. 一本の糸から立体的なウェアを作ることができる、ニットという素材に魅了されているんです。ニットをタイダイカラーに染めることや、それを大量生産していくことは、とても難しいのですが、それらを実現していく機会を与えてくれた、ウールマークプライズを受賞できたのはとても幸運なこと。そのおかげでずっとトライしたかった“絞りを実践できるようになりました。得意なニットをどう展開して行くか、私自身も楽しみです。ウールマークプライズを初めの一歩として、ニットの可能性を突き詰めながら、働く女性の癒しとなるアイテムを作っていければと思っています。
 
※ウールマークプライズとは?
メリノウールの特性をファッショナブルに表現できる新進デザイナーに贈られる賞。1954年の第1回でカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)とイヴ・サンローラン(Yves Saint-Laurent)が選出。2012年より復活、2013年に「クリスチャン・ワイナンツ」が受賞。

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