ビューティセレブ、ヴィクトワール・ドゥ・タイヤックの“好き”が作るマイスタイル
ニューヨークで2年暮らした後、2年前に引っ越してきたというパリ7区の瀟洒なアパルトマン。そこに住むのは、話題のビューティブティック「BULY」のオーナー、ヴィクトワール・ド・タイヤック。モード一家に生まれ、ファッショニスタ&ビューティトレンドのキーパーソンとしても有名な彼女が、マイスタイルを確立できた秘訣は、「好き、嫌い」。パリジェンヌ流の成熟したフェミニニティにあふれた彼女のファッション、そしてフィロソフィを自宅で特別に披露してくれた。
―パリジェンヌは人マネをしない、というのは本当? 「セレブの●●さんみたいになりたい!」みたいなことをパリジェンヌは言わないと聞いたけれど……。
ヴィクトワール:たしかに、パリジェンヌは「自分が好きなもの」「自分が価値があると思うもの」を選ぶから、より個性的なスタイルになるの。自分をより美しく見せるために、工夫していろんなアイテムを組み合わせる。それから、着ていて心地よいもの、自分に似合うものが、年を重ねるごとに分かってくる。それがスタイルというものよ。
それと、自由な遊び心を忘れないのも大切ね。私の場合で言えば、パーフェクトな装いなんてしたくないわ。自由な遊び心を忘れないでいたいから。
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Profile:ヴィクトワール・ドゥ・タイヤック(Victoire de Taillac)
フランス名門貴族一家に生まれ、名だたるモードマガジンの編集者や「コレット」のプレスとして活躍。ブログ「THE FRENCH BEAUTY CLUB」を運営する傍ら、その後、ビューティ誌『CORPUS』を刊行。サンジェルマンにオープンしたビューティショップ「BULY」は、パリで最注目されているスポット。姉はジュエリーデザイナーのマリーエレーヌ・ド・タイヤック。