エディターのOKINI by KEIICHI

ポーランドよいとこ一度はおいで#tbt

エル・エディターが私的に夢中になっているものをリアル目線でお伝えする、デイリー連載OKINI! 本日はデジタル・フィーチャー&ニュースエディターKEIICHIが、サッカーワールドカップ、負けても結構大丈夫らしいポーランド戦を目前に、サッカー抜きのポーランド情報をお届け。

ズィネディーヌ・ズィダーーーーーーンヌの1998W杯決勝戦ゴール! 早口言葉風味の名前、懐かしい。

Photo: Getty Images

20年前フランスが自国優勝したとき、どれだけ現地の人が盛り上がったのがインタビューしてみたら、「え、フットボール、好きなの?(嘘でしょう?)」と白い目で見られたので、それ以来サッカーへの興味を封じてきました。あれほどのサッカー大国でも(だから)嫌いな人が結構いてびっくりした覚えがあります。ですが、ポーランド戦を前に「ポーランド」の響きを聞いてワクワクしています。というのも昨年初めて訪れたかの地があまりにも素敵だったので。

留まったお部屋はこちらの「Room 2020」。今思えば日本人にぴったり!

まずは宿泊先。レヴァンドフスキ選手の故郷ワルシャワで「エル・デコ」のエディターがセレクトしてくれたのは、「Autor Room」(こう書いていますがサッカーには興味ありません)。タクシーに案内されて住所が示す先に到着しても、「ホテル、ホテルはどこなの⁉」と慌てふためいて森の中の白雪姫ごっこをしてしまうほど、住宅っぽい建物の中にあります。一回のシャビーなピザ屋さんと入口が一緒というのもトリッキー。でも中に入ると……シャレオツ!

知る人ぞ知る穴場ホテルだけあって、朝食のテーブルを囲んでおしゃべりした人たちがそろってクリエイター系の人たちでした。(しかし“クリエイター”って……自分のボキャブラリーの貧困さにあきれます)

©Autor Room

北欧風の温かみのある調度品、シンプルシックなインテリア、ナチュラルソフト(?)なリネン類。はぬぅん。もう、女子のツボも男子のツボの突きまくりっ。玄関の扉を開くとすぐにキッチンがあって、ダイニングが中央。それを取り囲むようにいくつかの部屋があって、「昔かっ」と突っ込んでしまった嘘みたいに大きな鍵をジャラジャラ言わせながら使って入る各部屋にバスルームとベッドがあるというシェアハウス風の間取り。そして、時間限定で管理人さんがやってくる以外は宿泊者だけなになるので、宿泊するというよりポーランドで暮らしているような気分に浸れてハネムーンにぴったりだお♪

シンプルがおいしい朝食の図。レス・イズ・モア。イェスタデイ・ワンスモア。においが防げるあれはレノア。

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かわいすぎて語尾がトチ狂うほどの胸キュン具合なのです。しかし、何よりも我がハートをワシづかんだのがモーニング。毎朝、妙齢のレディな管理人がつくってくれるポルスカの朝ごはんは最高。とくに乳製品がうまいうまい。バターの甘味にしてやられました。

AUTOR ROOM
Lwowska 17/7
00-660 Warsaw, Poland
Tel. +48 797 99 27 37
https://autorrooms.pl/

夜は若干卑猥な輝きを放っています。が、スローフードのお店です。

ワルシャワでポーランド料理を食べたいなら「Solec44」がオススメ。場所はワルシャワ動物園にほど近い住宅街。周囲を不安げにうろうろしていると別のお客さんが「もしかしてレストランに行きたいの?」と声をかけてくれたのでうなずくと、「ここよ。安心してはいって」と指差されたた先には薄汚れた旧ソビエトっぽいコンクリの家。GPSだけを頼りに行くとたとえ目の前にあってもうっかり見逃して危険です。

  

 

Solec 44さん(@solec44)がシェアした投稿 -

ところが入ったらあらおしゃれ。
 

Solec 44さん(@solec44)がシェアした投稿 -

 

料理は地元の食材を使ったスローフードを洗練された形で提供。雰囲気は温かいのに、都会的センスが光る!

 

Solec 44さん(@solec44)がシェアした投稿 -

インスタで踊る出たがりシェフ(想像です)たちがつくるのは、味付けはさっぱり、素材は重厚、質実剛健なお料理。ビオワインもそろっていて、ガンガン頼んでもひとり2000円ちょっと。物価が安いのもポーランドのうれしいところ。

 

Solec 44
Warszawa 00-394, Poland
Tel. +48 798 363 996

本とエスプレッソ。

©Lokator

こちらはディフェンダー、ミハル・パズダン選手出身(繰り返しますがサッカーには興味ありません)、古都クラクフ市内をぶらぶらしながら見つけた本屋さん兼コーヒー屋さん「LOKATOR」。素敵な装丁ばかりが選び抜かれているおしゃれブックストア。

表紙の手触りがいいのです。思わずさすってしまうのです。フェチズムです。江戸川乱歩です。

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紙の選び方から、色まで東欧らしい合理的ですっきりとしたデザインはいろいろ参考になりそう。思わず読めもしないポーランド語版カフカの『変身』を購入。いや『変身』なのかもいまだわからず……(ポーランド語読める人クァモーン)。
 
その土地のセンスが如実に出る出版物。“格安で買えるインテリア”として本をお土産にすることが多いので、訪れてもっとも満足したスポットです。

LOKATOR
UL.Mostowa 1
31-061 Kraków, Poland
Tel. +48 798 363 996

フォントがほんとかわいい。

ELLE

街そのものが正解遺産(だったはず)のクラクフではランチを中世の古い建物の中庭で食べたりできます。入口はくたびれたただの共産圏風味の店なんですが……。

 

何この空間! 秘密の花園に紛れ込んだようないちいちムードに浸れます。

 

ひとり700円ほどで軽食ランチが取れます。パンうまっ。オリーブペーストうまっ。 

トンネルを抜けると、そこは中庭でした。

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世界遺産で朝食を。見上げる空は青かった。思わずエモいポエムでも書いてけだるい雰囲気に浸ってしまえます。

Żarówka Cafe
Florianska 20 | Cracow, Kraków 31-021, Polska
Tel. +48 664 030 385

ポーランド航空でひとっとび。とくにプレミアムエコノミーのアップグレードがオススメ。72時間までにアップグレードのために払える額を記入して申し込んでおくと、そのときの込み具合などによって変動する購入金額が、申込金額を下回ったときにだけ成立するという、ちょっとした賭け事ちっくな仕組み。最初は訳が分からなかったのでとりあえず諭吉センセ1枚と漱石3枚ほどで申し込んだらなんと成立! 運が良ければ5000円くらいでアップグレードしてもらえるときもあるそう。48時間前までに結果を教えてくれる仕組みで、登場2日前までのドキドキを楽しませるなんというエンターテインメント精神! そんなところもうれしいポーランド、本当におすすめです。

  • Illustration: Daichi Miura

    デジタル・フィーチャー&ニュースエディターKEIICHI: 先日パリへ行ってきました。はじめてプライベートで1週間ほど滞在したのですが、うっかりメンズのファッション・ウィーク中で同業者の友人たちと遭遇。毎日飲み歩いてはどうのこうのあれやこれや喧々諤々ファッション談義をして結局情報収集の日々と化しました。でもどこへ行っても評判が良かったのがキム・ジョーンズの「ディオール オム」。NY、ストックホルム、LA、ソウル……どの都市のバイヤーも「いい!」と口を揃えていたので驚いていたら、ギャラリー・ラファイエットで「ユー! その服どこのだ! 俺も欲しい!」と声をかけられました。着ていたのは「キム・ジョーンズ×GU」のデニムのセットアップ。才能のある人はどこへ行っても成功させるんだなあとしみじみ。

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