飛行機に乗る日はすっぴん、を通せたのは39歳まで。が、40代になったあるときノーメイクで公共の場を歩くのはただの害悪だと気づきました。しかも、空港や飛行機の中って思いがけぬ知り合いにばったり会うこと多くないですか？　私は機内で大学時代の友人が３つ後ろの席だったり、夏休みのリゾート行き飛行機で、まったくの偶然で同じ部署の同僚と隣りどうしの席に乗り合わせたことすらあります。

 試行錯誤して今、落ち着いているのがこの３種の神器メイクです。

家を出て飛行機に乗るまでは、めがねで。機内でコンタクトを外すのが面倒というのもありますが、なんといってもめがねをひとつのアイメイクと捉えるためです。代官山のショップで買ったDITAのめがねが今のお気に入り。そして、めがねというアイメイクをしたからには、目もとに対しては一切メイクをしないことにします。

その代わり、肌は目から下をきっちり塗っておきます。「フローフシ」の“エリアファンディ Cover”のコンシーラー側で、目から下のVVゾーンと呼ばれる両頬を中心にざざっと塗り、ブラシ側でなじまえながら、顔の端まで自然にのばしきります。このファンデは前にシニアビューティエディターのHIROMIも休日メイクのOKINIに挙げてましたが、機内や旅先で使うにも手がまったく汚れず、かつ1本で済むので使いやすい。

そして、リップはパンチのあるハッキリした明るい色をていねいにのせる。写真の資生堂ルージュ ルージュの501は、かすかに青みを含むルビーレッドが肌をキレイに見せてくれます。

眉はもともと太くて濃いんですが軽くペンシル（リピ買いの「カフネ」のグレー）で足して、めがねの上下の濃度バランスを整えます。

機内用のスキンケアについては、今まではサンプルサイズのミニミニ化粧水やパウチの美容液などをこまごまと持ち込んでいたのですが、乾燥の激しい過酷な機内の環境に肌が耐え切れなくなってきたため、今回の旅からは現品（瓶）をまるごと、でも少なめに持ち込むことにしました！

「ラ ニュイ ドゥース」のフェイスオイル“ボン ヴァカンス”は、ご覧のとおり、アンテプリマ ミストのデニムポーチにも楽々入る15ml。オマーン産フランキンセンスをはじめ極上の成分がたっぷり入っていて、これ1本で機内も旅先も充分いけるほど！　

が、やっぱりクリームの安心感もほしくって、やっぱり小さめの、でも極上の新クリームも足しました。“The LADY ビューティパワークリーム”。美肌ホルモン活性×ポリフェノールパワーがキーで…みたいな説明はともかく、ふわっと溶けそうに軽やかなクリームなのに、保湿力抜群。これも、化粧水美容液をスキップしてこれ１個に肌をまかせられそうな頼もしさですよ。

ところで私がまだ方法論を確立していないのは、機内でのクレンジングです。空港でクレンジングシート買ってばーっと落とす、以外の素敵な方法を編み出したいところですが。

密室でありながら公共の場。他人だらけの空間でくつろぎと眠りの時間を過ごす……。機内というアンビバレントな場所でのビューティ計画、みなさんはどうしていますか？