脱! ”無色・無臭の女”の、教え。
エル・エディターが私的に夢中になっているものをご紹介する、デイリーOKINI連載。今日は、パリコレ中に身に染みた“女・偏差値”の低さを挽回するための、ちょっと大人なコスメについて。
パリ出張中に大好きな先輩スタイリストさんと「女の色気」についての話題になったときのこと。内面の美しさは当然ながら、大人としての美しい身のこなしやメイクアップも重要、そして私はそのあたりが全くなっていないと厳しい指摘が。正直メイクについては毎朝無意識で手を動かしているだけ、といっても過言ではないこの数年。このままじゃ女卒業だよ! ということでまず薦められたのが、クリスチャン ルブタン ボーテのレッドリップ。童顔の私へのリコメンは、マットな質感の新作「ルージュ・ルブタン ベルベット・マット」とのこと。
最初に訪れたボン・マルシェでは売り切れていたので、ギャルリー・ヴェロ・ドダにあるブティックへ。かのレッドソールは赤いマニュキアから発想されたものだけれど、さすが“魔術師”と評されただけあってレッドリップのラインナップはさすが。そしてなにより、うっとりするほどセンシュアルなパッケージ! 魔法のスティックを手にした気分で唇にのせると、見た目より少しひかえめでぽわっと内側からにじむような発色。これは・・・・・・! もう手放せません。値段はさすがにお高めですが、女としての意識を高めてくれるという意味でも全く後悔のない買い物でした。
道ですれ違ったときにものすごく良い香りがする人っていますよね。香りはそれだけ人の記憶に刻まれるもの。「女の色気」について再び談義していると、話題はやっぱり“香り”へ。そして、無臭の女は魅力がない! という先輩方からの指摘が再び・・・・・・。そこで薦められたのが、英国王室御用達のペンハリガン、そしてフィレンツェ生まれのサンタ・マリア・ノヴェッラ。どちらも歴史があって、ラグジュアリーな大人のための香りとして人気。
「ウッド系にチュベローズを足したような甘い香りが似合いそう!」と強烈アドバイスを受け、ひたすら香りを試すことに。結局選んだのは、ペンハリガンのオードトワレ「ガーデニア」でした。付けるとすぐにチュベローズやジャスミン、イランイランなどの透明感のある甘さが広がって、最後にどことなくムスクっぽい艶っぽさが残る香り。これは・・・・・・! もう手放せません。こちらもさすがの大人プライスでしたが、デイリーに気分をアゲてくれるという意味でも全く後悔のないショッピングだったのでした。
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ファッションエディター/YUKO
この出張中、機内のお供として遅ればせながら読みました。『マチネの終わりに』 (平野啓一郎:著)。人生って「たら」「れば」の連続で、後悔しないように慎重に選択していても、人間関係やいろいろな事情でやっぱり後悔してしまうもの。この小説を読みながらふとそんなことを思いました。でも、どうしてもかなえたいこと、手に入れたいものがあったら、最後に運命を変えられるのは自分の行動力と勇気だけなのね・・・・・・。
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