ハリウッドに愛されたシャンデリアの物語
1895年の創業以来、クリスタルの神々しい輝きでデザイナーやスターをはじめ、世の女性たちを魅了してきた「スワロフスキー」。実は、オートクチュールのルックを装飾するパーツやハンドクラフトのジュエリーのみならず、インテリアや映画のセットとして珍重されてきた歴史も。今回は、そんな知られざる一面を覗き見!
多面的な輝きに思わずうっとりしてしまう「スワロフスキー」のクリスタルは、これまで紹介してきたように、コスチュームやジュエリーとして芸術的に用いられてきた歴史的トリビアがたえない。とりわけハリウッドでは、数々のスターを、そして映画作品を印象づけるうえで欠かせないパーツとして重用されているうえに、スクリーンを彩るセットにも実に多くのシーンに登場している。
なかでも、「スワロフスキー」ならではの緻密なカットクリスタルの存在感を存分に味わえるシャンデリアに注目して見てみよう。有名どころでいうと、ジェラルド・バトラーとエミー・ロッサムが共演した映画『オペラ座の怪人』では、2万個にもおよぶクリスタルをびっしりと散りばめたシャンデリアが登場。なんと総工費が約1億5,000万円! というこのシャンデリアがストーリーに華を添え、撮影終了後はオークションにかけられることなく、「スワロフスキー」本社が引き取ったことも話題にのぼった。
さらに、人気シリーズ映画『オーシャンズ13』では、アル・パチーノ演じるカジノのオーナーを相手に、ジョージ・クルーニー扮するダニー・オーシャン一味が“華麗なる報復”を仕掛けるシーンにじっくり目を凝らしてみよう。ホテルのダイニングの頭上に輝く桜の枝ぶりを思わせる照明が、その名も「Blossomシャンデリア」。ここでもアバンギャルドなデザインのシャンデリアが、視覚的効果を担っているというわけだ。さらに同作品では、天井から滝のように滴り落ちる光の粒のようなシャンデリア(写真上)が、「ダイヤモンド・ビューイングルーム」の背景にしつらえられているのも見逃せない。
こうしたハリウッド作品のみならず、れっきとしたインテリアとして珍重された最たる例が、フランスのヴェルサイユ宮殿にあるルイ14世の寝室のシャンデリア。「スワロフスキー」が命を受けて1980年に製作したそのシャンデリアのまばゆい煌めきは、芸術にも造詣が深く、ヴェルサイユ宮殿の建設をも担った太陽王・ルイ14世の隆盛を極めた統治時代へとタイムスリップさせてくれるようだ。
シャンデリアのパーツから派生して、今ではすっかりおなじみとなったクリスタル・オブジェも誕生。1976年、オーストリアのインスブルックで開催された冬季オリンピックでは愛くるしいクリスタルのネズミが発売され、たちまちベストセラーに。「スワロフスキー」の名がより一層、世界に轟くきかっけとなった。以降、人気のクリスタル・リビングシリーズとして、毎年リリースされるたびに蒐集するコレクターも数多い。
クリスタルガラスという透明感のある素材を精密にカット、研磨して作り上げられた「スワロフスキー」のクリスタルは、光を透かし光を放ち、光で包む唯一無二のアートピース。映画やファッションの世界に限らず、誰もがその光に魅せられ癒されるのは、美しいものを無意識に求める人間の本能そのものが反応しているからかもしれない。
*次回のテーマは、「本邦初! ポエティックなリングが生まれるまで」。7/11(木)更新予定です。
courtesy of Swarovski
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