Update: 2008/07/04
リック・オウエンス
'60年代の彫刻家、リー・ボンテクーへのオマージュが「リック・オウエンス」の今季のテーマ。カシミアやレザーなどのパッチワークが施された鎧のようなフォルムのコーや、メタリックカラーのケープ風ジャケットなど、強さを感じさせるアバンギャルドなデザインが多く登場。また、ジッパーを開けると、裾にかけてつりがね状に広がるというユニークなレギンスにも注目が集まった。一方、柔らかなドレープが美しいミンクのコートやベストなど、アウターを中心とするルックスは、驚くほどエレガント。全体的にダークトーンで展開されたショーは、映画『マッドマックス』のような、世紀末風の空気を醸し出していた。