Update: 2008/06/30
イッセイ ミヤケ
どこか夢のようで、それでいてメランコリック。それが「イッセイ ミヤケ」の今季の印象。クリエイティブディレクター藤原 大は、絞り染めのような色彩の濃淡、空気を含んだフォルム、プリーツ使いが特徴のアイテムを登場させた。一方、羽織や折り紙を彷彿させる、秀逸なシルエットのケープやドレスは、繊細でとてもロマンティック。続いて登場した、ハンドベルにオーガンジーのマスク、全身黒または白というスタイルは、前半と一変して、ゴーストを彷彿させた。エコロジーの意識も高く、全体を通して詩的な空気が漂う、自然界への思いが感じられたコレクションだった。