【Part2】現代アートが華やかに弾けるウルトラ・ポップな邸宅へ!
アメリカのファッション・シーンを牽引するデザイナー、トミー・ヒルフィガー。本人曰く「楽しくてクール」なマイアミの新居は、ポップアートの殿堂だった! 【Part2】では、エネルギッシュで刺激的なアートにあふれた空間と共に、ヒルフィガーのマイアミのお気に入りスポットもご紹介。
Miami, My Arts!
バスキア、ウォーホル、キース・へリング……。ポップアートの名作が集う館へようこそ!
アメリカンクラシックにモダンなツイストを加えることを得意とするデザイナー、トミー・ヒルフィガー。マイアミの海辺に、彼の新居は立つ。「マイアミは芸術と文化の中心地。私と妻のディーは、いつもこの街のエネルギーに魅了されています」とヒルフィガーは語る。
アールデコ様式を意識した建物は美しいオーシャンビューとプールが魅力。内装はロサンゼルスで活躍する人気インテリアデザイナー、マーティン・ローレンス・バラードが手がけた。ジャズエイジのキュービズムにセクシーな要素を加えた、ポップで刺激的な空間だ。
東海岸のまばゆい日差しが注ぐエントランスは神秘のギャラリー
ゲストがこの豪奢な邸宅の玄関に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、巨大な瞳のアート(写真上)。英国のアーティスト、マーク・クインによる虹彩をモチーフにした作品「Iris」だ。自らの血液を使った作品や、妊娠した男性をモチーフにした彫刻など、生命と死、肉体をテーマに創作する彼の代表作のひとつ。
宗教画のような現代アートが純白の空間に物語を添える
英国が誇る異端のアーティスト、ダミアン・ハーストの作品「Disintegration - The Crown of Life」(写真上)。イスラムの宗教画のように見えるこの作品は、約2700匹にも及ぶ蝶の羽根をジオメトリカルに貼りつめたもの。左手に見えるのはキース・ヘリングの「Untitled」。まさに現代アートの殿堂といえる壁面だ。
Photo : DOUGLAS FRIEDMAN Text : MICHIKO HORII
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マイアミなら、ここがおすすめ! ヒルフィガーのお気に入りスポット
CASA TUA
行きつけのレストラン。「伝統的なデザインで、地中海のヴィラにいる気分に」
http://www.casatualifestyle.com/BAL HARBOUR SHOPS
ホテル・リゾート。「オープンエアのブティックがとてもユニークなデザイン」
http://balharbourshops.com/THE RALEIGH
1940年創業の老舗ホテル。 「歴史あるマイアミを象徴する場所!」
http://raleighhotel.com/125th STREET
125thストリートでのヴィンテージショッピングが好きだというヒルフィガー。「マイアミ
北部の店には珍しい作品がたくさん」PEREZ ART MUSEUM MIAMI
ヘルツォーク&ド・ムーロンによる美術館。「モダンアートコレクションの最高峰!」
http://www.pamm.org/
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トミー・ヒルフィガー/Tommy Hilfiger
ニューヨーク州生まれ。1985年にトミー ヒルフィガーを設立以来、クールなクラシックアメリカンウェアを提案し続けている。マイアミホームのデザインのヒントは'60年代のポップアートやポップカルチャー。写真は書斎にて。壁にはフランスの画家ジャン・デュビュッフェの「Les Gemmeux」。
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