30代で家を建てよう! 谷尻 誠の家づくり 【part.3】
「30代で家を建てたい」と切に願うエル・オンライン世代に朗報! 住宅や商業施設の設計のみならず、インテリアデザインやイベントなどで縦横無尽に活躍中の建築家、谷尻 誠さんが手掛けた18軒の住宅を紹介する『ML30s』(10月7日発売)より、30代で家を建てるためのヒントを5回にわたって特別に公開。第3回は、温室を大きなバスルームにリノベーションした「サンルームの家」編をお届け。
温室をバスルームに大胆リノベーション
鉄骨造3階建ての1、2階が賃貸で、3階と屋上の温室がオーナー住居という古いアパートの1棟まるごとのリノベーション。谷尻さんは、賃貸も含めて内装にはあまり手を入れずに「残し方をデザイン」した。オーナー住居だった温室は「ペントハウスとして“長居できる大きなお風呂”にしましょう」と大胆に提案。床は素地のモルタルは生かし、ガラス交換やサッシの補修だけで、サンルームのような20㎡のお風呂空間に。
屋上の温室だった場所は「大きなバスルーム」に大改造。鉄骨を現し、配管はむき出しのまま。サンルームのように降り注ぐ光とたくさんのグリーンが、リゾートのような雰囲気を演出する(写真上)。3階は広いテラス付き。テラスから屋上にはらせん階段でもアプローチできる。1棟全6戸のリノベーションすべてを谷尻さんが手がけた(写真下)。
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谷尻さんがアンサー! 家づくりのQ&A
谷尻 誠さん率いるサポーズデザインオフィスに住宅の設計をお願いするには、どんな心の準備をしておけばよいのか? 谷尻さんに率直な質問をASK!
Q : 予算はいくらから、という決まりはありますか?
A : ありません。よく「2000万円でできますか?」と聞かれます。「2000万円以内のオーダーをしてくれたらできます」と答えます。でも大概は2500万円とか3000万円のオーダーになってはみ出してしまう。大事なのは「できますか?」ではなくて「絶対にそれを目指そうね」と僕とお施主さんでチームが組めるかどうかです。極端な例ですが「100㎡を50㎡にしてください、そうすれば予算内でできます」とお願いすることがあるかもしれない。そのとき「それはちょっと困る」ではなく、「大丈夫、どんな家になってもこっちは楽しく住むから。その覚悟でいるよ」と言ってくれたら、50㎡でも広々と過ごせる家を頑張って設計します。そこまで言ってもらえたら、するしかないですよね。
photo : Toshiyuki Yano
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日々の暮らしをもっと豊かにするためにも「住宅」は30代で建てたいもの。住宅誌『モダンリビング』の別冊『ML30s(エムエル・サーティーズ)』では、建築家の枠を超えて国内外で幅広く活躍する谷尻 誠さんが手掛けた住宅18軒の実例をご紹介。谷尻さん流の「ワクワクする家の発想法」ほか、今すぐ行動を起こすための家づくりのヒントが満載!
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