共通するのは、リラックスできる居心地のいいインテリア
──今回取材したスタッフの家はみんな、バリエーション豊かなのに、どこか共通している点がありますね。その共通している「ビームス」らしさとは何だと思いますか？
「ビームス」で働きたいと思う人は、性格や好みが違っても、心地いいと思うスタイルや空気感が同じなんじゃないかな。言ってみれば、決めすぎない適度なゆるさが共通しているかもしれません。「ビームス」らしいのは、整然としたバリバリに決めたクールで格好いい感じよりも、リラックスして友人とくだけた話ができるような居心地のいいインテリア。そんなウェルカムな雰囲気は、ショップにも共通していると思います。整然としたクールな品揃えというよりは、いろいろなものがある中から、自分だけのお気に入りを見つけだすような、蚤の市みたいなワクワクする感じ。ひとりのスタッフのひとつの部屋の中に、民藝の器に北欧の家具、アメリカンなおもちゃが組み合わされているのも同じことですね。
もちろん、ひとつのテイストで統一せず、いろいろなものをミックスするのが得意なスタッフが多いのは、「ビームス」がセレクトショップだからかもしれません。以前、「『ビームス』は東京ブレンドです」と言っていたこともあるくらい、いろいろなものをブレンドしたときの独特の香りなりコクみたいなものを大事にしていますから。それがセレクトショップの醍醐味ですよね。
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設楽 洋／「ビームス」代表取締役
ご自宅のデータ／東京都目黒区在住。家は新築の一軒家。東京の土地ながら、「ベランダの向こうに波の音が聞こえる感じ」と設計家にリクエスト。各部屋の家具やインテリアがそれぞれ違いながら、全体を通してゆるい空気が流れているところがご自慢ポイント。訪れる友人知人にも、リゾート感があってリラックスできる、と好評だとか。
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『BEAMS AT HOME ～日本を代表するおしゃれクリエイター集団 ビームススタッフの「暮らし」と「服」～』￥1,500／宝島社
「ビームス」で働くスタッフの「暮らし」と「服」を紹介した、同ブランド初となるライフスタイルブックが登場。バイヤーやプレスをはじめ、NYやパリ、ロンドン、台湾といった海外在住のスタッフまで、総勢130人の自宅のインテリアやワードローブを全474ページに渡って収録。さまざまなテイストをMIXした個性豊かなインテリアなど、「ビームス」らしいおしゃれのアイディアがたっぷり詰まった一冊は、自分らしく居心地のいいお部屋づくりの参考になるはず。