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明るい窓辺にまどろむ、'50年代北欧の名作椅子

ベルギーのブリュッセル旧市街から少し離れた、サン・ジル地区。ここはネオ・クラシックからアールヌーヴォー様式まで、わずか数キロの範囲のなかに特徴的な建物が建ち並ぶエリアだ。そのなかで1960年代に建てられたこの邸宅は、大きすぎたこと、そして少しばかり流行遅れの佇まいだったために、ほとんど忘れ去られていたという。そこに息を吹き込んだのが、キャサリン・スミスとイケ・ ウデチュクのカップルだった。
 
写真/ふたりが仲良く座る黄色いベンチは、デンマーク生まれのデザイナー、ジャン・リソムによる1950年代のデザインをイギリスの家具メーカー「ベンチマーク」がリエディションしたもの。手前の2脚の椅子はフィンランドのデザイナー、イルマリ・タピオヴァーラが1955年に発表した名脚「ピルッカ」。

「ノマドカップルが創りあげた、究極のコレクションハウス」トップへ

photo : MARK SEELEN  realization : MARC HELDENS  text : RYOKO KOBIKI

  • Ike Udechuku(イケ・ウデチュク)・Kathryn Smith(キャサリン・スミス)
    ジャーナリストのキャサリンと、金融業界でキャリアを積んできたイケは、世界中を転々と移り住んできた。現在はブリュッセルの自宅でギャラリーを営む。展覧会中は一般公開も行っている。
     
    Ampersand House
    30 rue Tasson Snel,
    Brussels 1060, Belgium
    http://www.ampersandhouse.com

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