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ナポレオン3世時代を偲ぶ、スタジオのディテール

我々が訪ねたのはマルゼルブ大通りの近くにある、ふたりが住むパリの住居兼スタジオ。サロン、ダイニングルーム、個室、キッチンなどの部屋で構成された120㎡のスペースは、ナポレオン3世様式の歴史の重みを感じさせる。どの部屋も明るい光に満たされているのは、中庭のおかげだ。
 
写真/スタジオの内装はヴェルサイユ風寄木細工の床と19世紀の鏡、天井の壮麗なレリーフによって設えられている。それぞれのディテールは、この館が建てられた当時を偲ばせる。左端のテーブルランプ「AURORE」、中央のデスクはジル&ボワシエによるもの。木の椅子はパリのアーティスト、クリスチャン・アストゥグヴィエイユの作品。

「19世紀とモダンが融合する、ジル&ボワシエの暮らし方」トップへ

photo : MATTHIEU SALVAING  realization : ANA CARDINALE  text : RYOKO KOBIKI

  • Patrick Gilles(パトリック・ジル)・Dorothée Boissier(ドロテ・ボワシエ)
    建築やインテリアデザインを手がけるカップル。デザイン学校エコール・カモンドで学び、クリスチャン・リエーグルに師事したパトリック、美術大学ESAGペニンゲンを卒業しフィリップ・スタルクに学んだドロテ。2004年から共に、ジル&ボワシエの名で仕事を始める。主な作品にパリ、グランパレ内のレストラン「ミニパレ」、パリ、ミラノ、東京ほかのモンクレールのブティック。進行中のプロジェクトにバカラホテル&レジデンス・ニューヨーク、マンダリンオリエンタル・マラケシュなどがある。
    http://www.gillesetboissier.com

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