デザイン好きのための、2014年トレンド図鑑
彗星のごとく現れる流行や劇的な変化というより、じわじわと感じていた空気が浮上しそうな今年。おさえておきたいスタイルは? 人気の素材や色、注目の才能は? 時代の気分を読み解こう!
“B”
リー・エデルコートの流行予測、「時代の気分“B”」とは?
トレンド予測のパイオニアとして知られるリー・エデルコートは、「2014年には、さまざまな“B”の時代がやってくる!」と言う。
「リサーチに基づき導き出されたプランAに対して、予備案であるプランB。予測できるものではなく、意外性があったり、もっと感性に従う傾向が強くなります。また、“B”の文字のようにふっくらした形や、ボリューム感のあるもの(BOLD)も流行する兆し。ノマディズムの台頭によって、ライトなバーガンディーワインが象徴するような洗練された田舎暮らしへの憧れ(BURGANDY)や、牧歌的ながら都会の要素を取り入れた新しいバランス(BUCOLIC)はメガトレンドとなるでしょう。そのほか、若者を中心に煉瓦を積み上げていくような堅実さ(BRICK)、好みの細分化による自分仕様のオーダーメイド(BESPOKE)も挙げられる。素材や色には、強さを感じるマスキュリンなピンク(BLUSH)、明るく弾けるカラーの組み合わせ(BRIGHT)、キャンディの包み紙のようなフューチャリスティックなメタリック素材(BONBON)が人気に」
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Lidewij Edelkoort(リー・エデルコート) /
「トレンドユニオン」代表。パリを拠点に、世界中を旅して体験するあらゆるものを通してトレンドを予測、年に2回発表している。1999~2008年までデザインアカデミーアイントホーフェンの校長を務め、多くのデザイナーを輩出。
http://www.trendunion.jp/
text : SHIYO YAMASHITA cooperation : CHISATO YAMASHITA
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