ナポレオン3世からドヌーヴまで、装飾を愛するふたりの青い家 inパリ
ジュエリーデザイナーとファッションフィルムのディレクターが住むパリの家は、青い壁とヴィンテージ、そしてグラフィカルなビジュアルが楽しげに集う空間だった。
両親から受け継いだ、古い物を愛でるパッション
古い物を収集することに対するふたりの情熱は、果たしてどこからくるのだろうか? 実はアンナの両親はアンティーク・ジュエリーのディーラーで、ベンジャミンの両親はなんと、世界中を飛び回ってバーゲン・ハントをしていたという。つまりふたりは共に、子どもの頃からこのようなカルチャーのなかで育ってきた、いわば生粋のバーゲン・ハンターといえるだろう。
写真/ミッドセンチュリー風のレトロ・ダイニングルーム。1960年代イタリア製のテーブルは、ユニークな形の脚が特徴的。天板は白い天然石のオニキスでできている。合わせたのはレトロでカラフルな'50年代のフォーマイカ(強化合成樹脂)の椅子。3枚続きの絵はミシェル・ヴェデットの作品。壁のペンキには「ファロー&ボール」社の「Skylight」をセレクトした。
photo : ROMAIN RICARD realization : EMMANUELLE JAVELLE text : RYOKO KOBIKI
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Benjamin Seroussi(ベンジャミン・セルシー)・Anna Rivka(アンナ・リヴカ) /
ファッションフィルムやミュージックビデオのディレクターを務めるベンジャミンと、パリのマレ地区にショップを構える「アンナ・リヴカ・ジュエリー」のデザイナーであるアンナのカップル。共通の趣味である“古い物”を求め、バーゲン・ハントをこよなく愛する。
http://www.annarivka.fr
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