エディターズPICK 2014/2/18(火)

32㎡なのになぜ広い? パリのおしゃれアパルトマンを徹底解剖!

パリの32㎡のアパルトマンで、おしゃれに暮らすインテリアデザイナーのカップル。建築とデザイン、両方の分野で活躍する芦沢啓治さんに、この実例を読み解いてもらった。

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クリエイションさえあれば、32㎡はこんなに広い!

パリ9区、セント・ジョージの街にある部屋。ここに暮らすのは、ステファン・ガロティンとピエール・エマニュエルのふたり。インテリアデザイナーであるカップルが考えた“理想の32㎡の家”を、建築家・デザイナーの芦沢啓治さんに徹底解説してもらった。
 
「住んでいるふたりが、自分たちにとっての“居心地”をエゴイスティックに追求しているのがいいですね」と芦沢さん。この場所で生活しているからこそできる大胆な取捨選択が、この空間を最大限に生かす構成を実現していると語る。「たとえば動線。日本にもよくある1K~1DKの広さですが、通常このような間取りでも中廊下があります。ですが、この家ではキッチンの前、ソファの前が生活動線を兼ねている。それにより、それぞれの空間をリミットまで確保することができているのです」。空間構成を考えるうえで、何をあきらめるかが大事だという。
 
もうひとつ、「グラフィカルな小物や部材を使って、リズムを生み出していることも空間が広く感じられるポイントです」とのこと。四角いフレームをリビングとダイニングに飾ったり、目地の黒いタイルをキッチンと洗面室両方に使用したり、家全体のなかでポイントとなるものをリフレインさせて統一感を保っている。
 
このほか家具のセレクトや小物のディスプレイ、設備まで、小さな部屋を楽しむためのアイディアがこの部屋には満載! 次のページから、各部屋のディテールまで読み込んでみよう。

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photo : ROMAIN RICARD  realization : CLÈMENCE LEBOULANGER  illustration : ANCK (CREATIVE SYNDICATE)

  • 芦沢啓治(Keiji Ashizawa)
    建築家・デザイナー。1973年生まれ。横浜国立大学建築学科卒業後、'96年からarchitecture WORKSHOP、2002年家具製作工房super robotに参加。'05年に芦沢啓治建築設計事務所を設立。

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