エディターズPICK 2015/4/10(金)
Tall Timber

【前編】蘇ったビーチハウスで、大自然を抱きしめる!

建築家アンドリュー・ゲラーが1958年に手がけた、一風変わった木造のビーチハウス。大改修を経て竣工当時の姿に限りなく近づいたこの家には、同時代の家具がよく似合う。

アンドリュー・ゲラーは'50年代から'60年代にかけて、ロングアイランドの各所に一風変わったデザインのビーチハウスをいくつも建て、一世を風靡した“幸福の建築家”だ。ウェストハンプトンの海岸に立つ眼鏡形の「パールロス・ハウス」や、セガポナックの三角の家「リース・ハウス」などは、ミッドセンチュリー建築好きなら一度は目にしたことがあるはず。ファイアー・アイランド・パインズに立つこの家も、大衆にモダニズムをもたらしたゲラーの手による傑作のひとつだ。

大パノラマを堪能できる屋上の特等席

ニューヨーク郊外、ロングアイランドの南岸沖に浮かぶ細長い島、ファイアー・アイランド。この家はルドルフ&トゥルーディ・フランク夫妻が建築家アンドリュー・ゲラーに依頼し、1958年に島の別荘地であるファイアー・アイランド・パインズに建てたもの。屋上からは大西洋とグレート・サウス・ベイを一望することができる。通称「フランク・ハウス」と呼ばれるこの家は、正面の中央に梯子階段がある、台形のユニークな外観が特徴。インスパイア源は夫妻の持っていたウシュマル遺跡のピラミッドの写真だったそう。現オーナーのフィリップ・モナハン(写真)は、前の住人によって手が加えられ、失われたオリジナルデザインの魅力を取り戻すべく、ゲラーの意図に沿った形で改築し、3年かけて完成させた。

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photos : RICHARD POWERS original text : DOMINIC BRADBURY text : SHIYO YAMASHITA

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