2/5
世界初への道のり
「歴史があり、デザインも完成された江戸切子をやるからには、今までとは全く違うアプローチがしたかった。通常の色は青や赤などが一般的なので、全然違う“黒い硝子”を作れないかと社長に相談したんです」(デザイナー・木下真一郎氏)。
ちょうど現代に合ったデザインを希望していた社長は、木下氏と意気投合。黒の江戸切子を目指して進み始めるが、その道のりは苦労の連続! ただ黒いだけのガラスと違い、切子は内側に透明、外側に色硝子という被せガラスになっているため、ミクロン単位の薄さで、かつ不透明な黒を仕上げるのは至難の業だった。
「また従来のカットは緻密な宝石風が主流でしたが、今回はブラックを生かしたシンプルなものにしたかった。これも、光を通さない黒のため作業は難航しました。シンプルだとごまかしも効かないので、より職人の技量が問われましたね」
-
「KIKI Japanesque Modern」
取り扱い先/伊勢丹新宿本店、西武渋谷店、日本橋三越本店、大丸、六本木AXISほか全国の有名百貨店、およびオンラインショップにて展開
木本硝子ショールーム
東京都台東区小島2-18-17
tel. 03-3851-9668
営業時間/10:00~17:30
定休日/水、土、日、祝日 ※その他イベント等により不定休あり
http://www.kimotogw.co.jp
★2013年5月24日(金)、25日(土)、26日(日)の3日間、御徒町~蔵前エリアで開催される、モノづくりをテーマにした町おこしイベント「台東モノマチ」にて、「木本硝子」は江戸切子の展示とサンドブラストのワークショップを開催予定。ぜひ立ち寄って!