【1950~1960年代】オスカーが手に入るドレス辞典
イギリスのマーケティング会社Big Groupが2014年に作成した歴代オスカー女優たちの受賞ドレスのインフォグラフィックが今年リニューアルして発表され、話題を呼んでいる。そこで、歴代オスカードレスを写真で一気見。受賞作品とともに100年の歴史を振り返って、“オスカーを獲れるドレス”の傾向と対策をみんなでレッツ推測! 第三回目は1950~1960年代をお届け。

1960
シモーヌ・シニョレ『年上の女』
ドレス:「Jean Desses」
エジプト、アレクサンドリア生まれでギリシア人の両親を持つジャン・デセ。第二次大戦後に自身のメゾンを構えると、各地を旅行してインスピレーションを得た作品が特にヨーロッパの王室で人気となり、顧客には当時のギリシャ女王と王女たち、ウォリス・シンプソン、そして後にスペイン王妃となるギリシャのソフィア王女のウェディングドレスも製作した。彼の元で働いたデザイナーはヴァレンティノやギ・ラロッシュ。1990年代にヴィンテージドレスのリバイバル・ブームが起こると、まずナオミ・キャンベルが1999年にクリスティーズのパーティに彼のドレスを着ていき、2001年にはレニー・ゼルウィガーが、2006年にはジェニファー・ロペスがアカデミー賞授賞式に彼のドレスを着用した。
Photo:GETTY IMAGES Text:Ryoko Tsukada