『ウォーム・ボディーズ』
舞台はゾンビがはびこり人間たちとバトルを繰り広げる世紀末の都市。ゾンビ男子Rは人間たちのグループと戦った末、食べようとした若いアメリカ人女子ジュリーにひと目惚れ。ジュリーはジュリーで自分の彼氏を食い殺したRに色目を使い、いい感じに。
女子としての生存本能でしょうか。飛行機の中に拉致監禁されながらも、音楽をかけたり、お酒を飲んでいいムードになったり、なんとかリア充になろうとする究極のポジティブシンキング。ゾンビ男子は腐ってるので臭いし顔色が悪いし目が死んでるし服がヨレヨレ、ダメンズの最終形ともいえる存在です。
それと恋愛できるアメリカの女子はすごいですがついていけません……。
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〈作品紹介〉
『ウォーム・ボディーズ』
ゾンビ(ニコラス・ホルト)が人間の女性(テリーサ・パーマー)に恋をした!? ゾンビと人間とガイコツが争い合う近未来。敵(食べる存在)であるはずの人間に恋をしたことで、ゾンビに感情が芽生え、それがゾンビ界に異変をもたらしたことで、新たな戦いが始まる。種族を超えたロマンチック・ラブ・コメディ。
出演/ニコラス・ホルト、テリーサ・パーマー、ジョン・マルコヴィッチほか
監督/ジョナサン・レヴィン『50/50 フィフティ・フィフティ』
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辛酸なめ子/東京都生まれ、埼玉県育ち。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。漫画家、コラムニストとして活動。近著に『諸行無常のワイドショー』(ぶんか社)、『次元上昇日記』(幻冬舎plus)など。
text : Nameko Shinsan