『 レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』
50年代、サバービアに暮らす夫婦フランクとエイプリル。子どもにも恵まれ、一見幸せに見える彼らだけど、実はフランクは仕事に行き詰まってるわ浮気してるわ。
エイプリルは、苦悩のフランクのため、よかれと思ってやったことが裏目に出て、夫婦危機の決定打を打ってしまい……。破滅系の夫婦もの。
ここまでどん底な話はそうそうないだろうけど、誰でも理想を維持するために躍起になってしまうところは共感できるんじゃない?
でもねー、理想通りに運ぶことなんてありえないわけで。現実見ろ、現実! とツッコミが入れられるくらいだと健康的よ。
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〈作品紹介〉
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』
郊外に一軒家を構え、夫は通勤電車に揺られ大企業勤め。妻は家を守る専業主婦で子どもは2人。週末は家で近所の人を招いてパーティをしたり、一緒にお出かけしたり。いつの時代も変わらない理想的な夫婦像を実現した男女が、なんとなく抱える小さな小さな現状への不満によって、悲劇的な結末を迎える。ケイト・ウィンスレットが“なんとなく幸せでなんとなく不幸”な1950年代の専業主婦を見事に演じゴールデン・グローブ賞主演女優賞を手にした。
出演/ケイト・ウィンスレット、レオナルド・ディカプリオ、キャシー・ベイツ、マイケル・シャノンほか
監督/サム・メンデス『アメリカン・ビューティー』『007 スペクター』
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よしひろまさまみち/197×年東京都新宿区生まれ&育ち&しぶとく在住。音楽誌、女性誌、情報誌などの編集部を経てフリーに。『ELLE ONLINE』で執筆のほか、『sweet』『otona MUSE』で編集・執筆、『an・an』『SPA!』『GLOW』『SPRiNG』『oz magazine』など雑誌で連載。日テレ系『スッキリ!!』でオススメ映画紹介のほか、テレビ、ラジオなどにも出演。映画を中心に、音楽、美容、食など幅広いジャンルで取材&執筆中。好きなものはセレブゴシップとうまいもの、かわいい男と笑いと涙。
text : Masamichi Yoshihiro