7月22日（土）公開　特別上映『ドゥミとヴァルダ、幸福についての5つの物語』

『シェルブールの雨傘』、『ロシュフォールの恋人たち』で知られる、「ヌーヴェル・ヴァーグ左岸派」の代表格、ジャック・ドゥミ。彼と結婚し、映画監督同士、支え合ってきたアニエス・ヴァルダ。『ドゥミとヴァルダ、幸福(しあわせ)についての5つの物語』はともに刺激を受け合い続けた二人の、フレッシュな感性が光る初期5作品の特集上映。『ローラ』はアヌーク・エーメが初恋の男性を待ち続ける女性に扮した、ロマンティックなドゥミのデビュー作。『天使の入江』はギャンブルに魅せられた男女の顛末。ジャンヌ・モローの艶やかさにうっとり。『ジャック・ドゥミの少年期』は死を目前にした男性が振り返る創作の原点。ドゥミの作品を一つ一つ紐解くように見せていく、妻ヴァルダの愛にあふれた作品だ。『5時から７時までのクレオ』は自身の癌を疑う女の子が診断結果を待つまでの２時間を描いたガーリームービーの傑作。M・ルグラン、ゴダール、A・カリーナがカメオ出演。『幸福 〜しあわせ〜』は夫婦について描いたヴァルダの代表作で、ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作。Miu Miuのショートフィルムプロジェクトで15年に製作した短編最新作『LES 3 BOUTONS（3つのボタン）』が同時上映。

監督／ジャック・ドゥミ、アニエス・ヴァルダ
7月22日（土）公開
http://www.zaziefilms.com/demy-varda/index.html

7月22日（土）公開　『ダイ・ビューティフル』　

元ミス女王のトランスジェンダーの半生を描いた、泣き笑い満載のフィリピン映画。念願のミスコン優勝を果たしながら、突然、亡くなってしまったトリシャ。彼女の遺言は７日間の葬儀の間、さまざまなセレブ・メイクで送ってほしいというもの。トランスジェンダーの仲間たちは腕によりをかけ、ビヨンセ、ジュリア・ロバーツ、レディー・ガガなどにそっくりなメイクを彼女に施し、送り出そうとする。厳格な家庭に生まれ育った彼女はゲイを認めない父親に反発して、家を飛び出し、ミスコンで稼ぎながら、身寄りのない娘を育てあげた。差別と偏見に屈しなかった彼女の葬儀には多くの人たちが駆けつける。東京国際映画祭では、コンペティション部門で最優秀男優賞と観客賞を受賞。
　
監督／ジュン・ロブレス・ラナ
キャスト／パオロ・バレステロス、ジョエル・トーレ、グラディス・レイエス、アルビー・カシノ、ルイス・アランディほか
7月22日（土）公開
https://www.cocomaru.net/diebeautiful

7月22日（土）公開　『君はひとりじゃない』

検察官のヤヌシュは妻を亡くし、娘と二人暮らし。彼は妻の死後、死に関して何も感じなくなっていた。娘は彼に心を閉ざし、摂食障害のため、命を失いそうになる。リハビリのため、彼女のセラピーを担当することになったアンナは不思議な力の持ち主のようだった。息子を亡くした過去がある彼女は霊と交信できるらしい。ある日、彼女は彼ら父子にメッセージを受け取っていると打ち明ける。最初は相手にしていなかったヤヌシュだが、周辺で不思議なことが起き始める。空虚な心の3人が次第に歩み寄っていくような、いかないような、不思議な間合いで綴られるポーランド映画。思いがけないエンディングが微笑ましい。ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞。

監督／マウゴジャタ・シュモフスカ
キャスト／ヤヌシュ・ガヨス、マヤ・オスタシェフスカ、ユスティナ・スワラ、エバ・ダウコフスカ、アダム・ボロノビチほか
7月22日（土）公開
http://hitorijanai.jp/

7月22日（土）公開　『パリ・オペラ座　夢を継ぐ者たち』

356年もの歴史を持つ、バレエの殿堂、パリ・オペラ座の舞台裏に潜入し、彼らがバトンしていくスピリットの秘密に迫ったドキュメンタリー。多くのダンサーたちから羨望の眼差しで観られながら、日々、努力を怠らない元エトワールのアニエス・ルテステュ。圧倒的人気の首席エトワールのマチュー・ガニオは世界を股にかけ、活躍。彼らの跡を追う最有力候補は日本でも大注目のオニール八菜。彼ら、元エトワール、現エトワール、未来のエトワールに加え、彼らに憧れる、ティーンやまだ幼いバレリーナたちが一緒に作り上げる舞台は感動的。伝統と技術が脈々と受け継がれていく貴重な瞬間を目の当たりにする。その他、最先端のコンテンポラリー・ダンスを手掛ける振付家、ウィリアム・フォーサイスや前芸術監督のバンジャマン・ミルピエなど、錚々たる面々が登場。

監督／マレーネ・イヨネスコ
キャスト／マチュー・ガニオ、アニエス・ルテステュ、ウリヤーナ・ロパートキナ、オニール八菜、バンジャマン・ペッシュほか
7月22日（土）公開
http://backstage-movie.jp/