ニュース 2017/4/28(金)
cinema this week

旅情をかきたてられるロードムービー『僕とカミンスキーの旅』ほか4月最終週のコレ観なきゃウィークエンド

毎週たくさんの新作映画が劇場公開されるなかで、私たちが本当に観るべきものって? 女性の知的好奇心を満たす、いま観るべき作品をエルが週替わりでセレクトし、ご紹介。大型連休に入り、映画館を訪れる機会が増えそうな今週末は、ヨーロッパの美しい景色に癒される『僕とカミンスキーの旅』含む、3本をピックアップ。

 

4月29日(土)公開 『僕とカミンスキーの旅』

『グッバイ、レーニン!』の監督ボルフガング・ベッカーと主演ダニエル・ブリュールが12年ぶりにタッグを組んだロードムービー。ピカソ、ダリ、ウォーホルに才能を認められながらも、姿を消した盲目の画家、カミンスキー。崖っぷちの美術評論家、ゼバスティアンは彼の伝記本を書くことで、一発逆転を狙っていた。年老いたカミンスキーを言葉巧みに自宅から誘い出し、初恋の女性のもとへ連れ出そうとするが、目が見えず、芸術家のカミンスキーは思いがけない行動ばかり。ゼバスティアンは窮地に立たされる。スイス、フランス、ドイツ、ベルギーの美しい風景をバックに繰り広げられる、ドタバタ珍道中。カミンスキーとゼバスティアンが世代を超えて友情で結ばれていく姿が微笑ましい。
監督/ボルフガング・ベッカー
キャスト/ダニエル・ブリュール、イェスパー・クリステンセン、アミラ・カサール、ドニ・ラバン、ヨルディス・トリーベルほか
4月29日(土)公開
http://meandkaminski.com/

4月29日(土)公開 『Don't Blink ロバート・フランクの写した時代』

世界で最も有名な写真集「アメリカンズ」を手掛けた写真界の巨匠、ロバート・フランク。米インディペンデント映画の祖としても名高い映画監督でもある。現在、92歳。大のインタビュー嫌いで知られるフランクがその人生を初めて語ったドキュメンタリー。才能を認められながら、次々と進化し続け、新しい作風を生み出してきた写真家のアバンギャルドな人生。「恐れず、立ち上がり、瞬きせずに(Don't Blink)」のメッセージこそ、まさに彼の生き様を表わしている。監督は、長年に渡りフランクの映像作品を担当してきたローラ・イスラエル。フランクの全作品を出版するThe Robert Frank Project を進める独シュタイデル社のゲルハルト・シュタイデルや、生前のアレン・ギンズバーグやウィリアム・バロウズなど、彼と縁の深い友人らも登場。
 
監督/ローラ・イスラエル
キャスト/ロバート・フランク
4月29日(土)公開
http://robertfrank-movie.jp/

 

4月29日(土)公開 『草原の河』

厳しい大自然で牧畜を営む家族三代の物語。海抜3000メートルを超えるチベット高原で半農半牧の暮らしをしているグル一家。彼は別居している父親へのわだかまりをいまだ捨てきれず、その幼い娘ヤンチェン・ラモもまた、やがて生まれてくる赤ん坊に対して不安や葛藤を抱えていた。素人の俳優たちを使い、台詞というより普通の会話で進行していくドラマはまるでドキュメンタリー。特に6歳のヤンチェン・ラモの表情が豊かで、彼女と母を亡くした子羊との交流は奇跡的。カメラがとらえた、雄大な自然とそこで暮らす人々の心の機微。監督は、長編デビュー作『陽に灼けた道』がバンクーバー国際映画祭でヤング・シネマ賞グランプリを受賞して注目を集めた俊英、ソンタルジャ。本作はチベット人監督による日本での初劇場公開作品となる。
 
監督・脚本/ソンタルジャ
キャスト/ヤンチェン・ラモ、ルンゼン・ドルマ、グル・ツェテンほか
4月29日(土)公開
http://www.moviola.jp/kawa/

Text: Aki Takayama

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