インタビュー 2014/4/22(火)

ファレル・ウィリアムスが新作『G I R L』に込めた“女性への賛歌”

シングル「ハッピー」が全米チャートで8週連続1位を更新中、グラミー賞では最優秀プロデューサー賞を受賞し、ユニクロ「UT」とのコラボレーションもスタート。全方位でその勢いが止まらないスーパーアーティスト、ファレル・ウィリアムスのソロ名義では8年ぶりとなる最新作『G I R L』日本盤がいよいよ発売! アルバムに込めた“女性への思い”をファレルがたっぷり語るインタビューをお届け!

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「“美しい女性”っていうのは、内面的なことを意味しているんだ」

アルバムからの先行シングルとして昨年12月にリリースされた「ハッピー」は、配信されるやいなや全世界175カ国のiTunesシングルチャートで1位を獲得、曲にあわせて24時間、次々と人が踊り出すミュージックビデオも大きな話題を呼んだファレル・ウィリアムス。続く今年1月、グラミー賞では最優秀プロデューサー賞を受賞、ダフト・パンクとのコラボ作「ゲット・ラッキー」が最優秀レコード賞に輝くなど、その勢いは留まることを知らず、3月のアカデミー賞でも「ハッピー」が主題歌賞にノミネート、グラミー賞に続いて圧巻のステージパフォーマンスを見せてくれたことも記憶に新しい。
 
特に昨年はビッグネームのヒット曲を次々と手掛け、プロデューサーとして、アーティストとして、そして音楽界の枠を超えたカルチャーアイコンとして、約20年という長きにわたって常に時代の先端を走り続けるファレル。そんな彼にとって、ソロ名義では実に8年ぶりとなる新作アルバム『G I R L』の日本盤が、いよいよ4月30日(水)に発売される。
 
―2013年はダフト・パンクの「ゲット・ラッキー」とロビン・シックの「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪」の2大ヒットに関わり、華々しい成功を収めました。あなたにとって2013年はどんな年でしたか? 
 
「そりゃもう最高だよ。今ここにきて、自分の人生において、とても重要で決定的な時期が到来したと感じている。そういう意味で、こういうアルバムを作る機会を与えられたというのは、非常に意味深いね」

 
―本作はコンセプトアルバムではなさそうですが、1曲1曲に求心的なテーマがあるんですよね。
 
「このアルバムは、表面的にはいわば“グルーヴ”なんだけど、聴き手がより深く掘り下げれば、そこには、心と肉体の両方に包括的に効くメッセージがある。美しい女性たちに捧げた賛歌として。そしてここで俺が言う“美しい女性”っていうのは、内面的なことを意味しているんだ。外見的に美しい女性という意味じゃない。
 
つい数日前、俺はふと悟ったんだよ。“美しさとは、感覚的なものではなく、ひとつの表現であり実証なんだ”ということを。美意識や美学というものは、時と共に変化していく。人間は老いて、肌にはシワが刻まれ、肉体は引力に逆らうことはできない。でも人間の内面では、美はひたすら成長する。ひとりの人間のパーソナリティのなかで、どんどん深まって、大きくなっていくんだ。人間の究極的な成長は、内なる美において進行するんだよ」
 
―アルバムのジャケットもユニークですよね。このアートワークに登場する女性たちのことと、意味するものを教えてください。
 
「モデルは使いたくなかったんだ。モデルっぽいのも嫌だった。もっと普通の女の子っぽい感じにしたかった。俺自身が普通だからね。セレブやモデルっぽい顔は要らない。日常的なものにしたかったんだ。美しい普通の人、ショッピングモールで見かけるような女性。そういうほうが俺には合っている。普通の子たちだって他とは違うからね。いつも言っているけど、その違いがその人をスペシャルにするんだ。
 
俺たちが一緒にバスローブを着ているのは、女の子たちが俺を仲間に入れてくれたってことを意味してるんだ。くつろぎの日にね。俺はこの子たちの前に立っていない。前に立ったら、『あなた何様なの?』みたいな感じになるからさ。かといってこの子たちの後ろに立ったら、『あなた何様なの? 支えているつもり?』なんて感じになるだろう? だから隣に立ったんだ。大切な人だったらそうするものだからね。俺はそういう風に表現するんだ。全ての女性の隣に立つとね。それがメッセージなんだ」

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