リリー・ジェームズの人生を変えた、リアルなシンデレラストーリー
いよいよ4月25日(土)に公開される実写版『シンデレラ』。この大作のヒロイン役を勝ち取ったのは、英国出身の26歳の新星リリー・ジェームズ。ドラマ「ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人~」で注目されていたものの、映画主演はこれが初。文字通りの“シンデレラガール”となったリリーに映画ジャーナリストの立田敦子さんがインタビュー、人生を一変させたシンデレラストーリーに迫ります!
急きょ受けたオーディションでシンデレラ役に大抜擢
―多くの若手女優が切望していたエラことシンデレラ役が決まったとき、どのように思いましたか?
「まず、叫び声を上げたわ(笑)。ケン(ケネス・ブラナー監督)が直接電話をくれて、それだけでもすごく感動したのだけれど、『君に僕のシンデレラになってほしいんだ』って言われたの。もう、心臓が破裂しそうだった。実は、最初にオーディションに行ったときは、義姉妹の役を受けにいったの。そうしたら、キャスティング担当の方が、『あら、あなたシンデレラ役も受けてみたら?』って勧めてくれて、その場でセリフを覚えて、急きょ、シンデレラ役のオーディションも受けたの。あまりに急な展開で何がなんだかわからなかったけれど、かえって肩の力が抜けてよかったのかもしれないわね」
―ディズニー・ヒロインについての思い出はありますか?
「子どもの頃からもちろん、大好きだったわ。いちばんのお気に入りは、『美女と野獣』のベルだったの。タフなところが好きだったわ。祖母は、『アラジン』のジャスミン風のドレスを着た私がお気に入りだった。いろいろなヒロインのドレスをもっていたわ。私は歌うことが大好きなのだけれど、そう、最初は女優志望じゃなくて歌手になりたかったくらい。ヒロインの歌は、どれも大好きだった」
―大人になったらプリンセスになりたかった?
「私には兄弟がふたりいるんだけれど、ふたりが茶々を入れてくるおかげで、私はいつも現実に引き戻された。ふたりのおかげで、鼻持ちならない“お姫様”にならずに済んだのかも(笑)」
―城で王子と踊るときの、スワロフスキーのクリスタルがちりばめられたブルーのドレスは、とても印象的ですね。
「コルセットでウエストを締め上げて、胸を押し上げるのよ。初めてあのドレスに袖を通したとき、『このドレスが着られて本当に幸せ』って思ったの。少しずつ色の違う青や紫の薄いシルクが何層にも重なっていて、あの色が出るのよ。まるで水彩画みたいにね。そして、私が動くたびに、何千個ものスワロフスキーのクリスタルが動くの。すごく美しくて、マジカルだったわ。ただし、とても重いドレスだったから、王子役のリチャード・マッデンは可哀想だったわ。私を抱き上げなきゃいけなかったから」
text : Atsuko Tatsuta
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『シンデレラ』
『アナと雪の女王』『マレフィセント』のディズニーが贈るラブストーリーの原点にして頂点である、名作『シンデレラ』。それから半世紀を経て、物語の本質に立ち返ったことで、新鮮に生まれ変わった実写版は、夢のような衣装と映像マジックで魅せる一方、恐ろしいほどリアルな女性の内面をえぐり出す。
監督/ケネス・ブラナー
出演/ケイト・ブランシェット、リリー・ジェームズ、ヘレナ・ボナム=カーター
配給/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト/ Disney.jp/CINDERELLA2015年4月25日(土)ロードショー
同時上映『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』© 2015 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.