インタビュー 2015/7/2(木)
Eros in French Movie

仏女性監督が解説! フランス映画に見るエロティシズム

フランスの田舎町を舞台に、年下男との不倫に走る人妻と、彼女の恋を“覗き見”するパン屋の店主を描いた最新作『ボヴァリー夫人とパン屋』が7月11日(土)に公開されるアンヌ・フォンテーヌ監督。これまでも『美しい絵の崩壊』など、独特のエロスの世界を描き続けてきた監督に、フランス流の官能についてインタビュー!

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『アデル、ブルーは熱い色』(写真上)、『花様年華』(写真下) photo : AFLO, Getty Images

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監督が選ぶ、官能映画ベスト3とは?

―フランス女性は恋愛において、実生活でも間接的な表現を好むものですか?
現代は直接的な表現が多くなっているけれど、本質的には人は、愛やセックスにおいては恥じらいや不安、気まずさがあるもの。社会学的には女性は性的にオープンになったと言われることが多いけれど、個人のレベルでは、そういったものに対する感覚は昔とあまり変わってないと思うわ。一般的なイメージとして、フランス女性は恋愛に対して奔放で自由だと言われるけれども、実生活のアクションでは決してそうでもないと思う。
 
ひとつ、女性が自由になったなと思うのは、以前なら女性が年上で男性が年下のカップルは白い目で見られることもあった。でも今はそういうケースが増えていて、フランスでは珍しくもないし、女性にとっていい時代になったわよね。
 
―ズバリ、あなたにとって官能とは?
私にとっての官能性は、人に象徴されるもの。「これが官能です」という決まった概念ではなく、人間を通して見えてくるもの。その人が特別に美しくなくても、思いがけないジェスチャーだったり、近くに行きたいというセンセーションを掻き立てられるようなもの。まず人間がいて、そこから出てくるものね。
 
―あなたが選ぶ官能映画のベスト3を教えてください。
そうね、いま思いついたのは、アブデラティフ・ケシシュ監督とレア・セドゥの『アデル、ブルーは熱い色』。フランス映画からは外れちゃうけど、マギー・チャンがとてもセクシーなウォン・カーウァイ監督の『花様年華』、それからマリリン・モンローの『紳士は金髪がお好き』ね。どれも女優がセクシーで、タイプの違うものを3本セレクトしてみたわ。
 
>>フォンテーヌ監督の過去作品ほか、「フランス官能映画」特集第2弾はこちら!

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photo : Miki Takahira(P2)

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