好きなことをやっているから休む必要がないんだ

端正な顔立ちに弾けるような笑顔、そして男娼やゲイ役などの幅広い役柄をこなす実力を併せ持つ俳優、ジェームズ・フランコ。俳優以外にも監督、脚本家として精力的に活動するかたわら、学業に熱心なことで知られ、俳優を目指して一度はドロップアウトしたUCLAに復学して卒業後、コロンビア大学、ニューヨーク大学の芸術学部で修士を取得。現在はニューヨーク大学で教鞭をふるうなど、そのアカデミックな側面でハリウッドNo.1の“知性派イケメン”といえる存在だ。
 
そんな彼の最新主演作が『オズ はじまりの戦い』。『オズの魔法使い』で知られる偉大な魔法使い・オズの若かりし頃のストーリーを迫力の3D映像で描き出したファンタジー大作。
 
―うだつの上がらないマジシャンのオズ役を軽快に演じていましたね。
 
脚本ではかなりマヌケで笑えるキャラクターとして描かれていたから、そういった方向性で演じることにしたんだ。コメディ色を強く出すことで、他の映画化作品と一線を画すことができるとも思ったしね。僕なりの解釈で、ユーモアたっぷりに演じたつもりだよ。
 
―3人の美しい魔女に囲まれていますが、誰に惹かれましたか？
 
難しいな。3人とも素敵だよ（※魔女役はミラ・クニス、ミシェル・ウィリアムズ、レイチェル・ワイズの3人）。全員好きだね（笑）
 
―俳優に監督に教師にと多忙な毎日ですが、エネルギーの源は？
 
好きなことをやってるからかな。ラッキーなことに、今の仕事は自分がいちばん情熱を注ぐことができるものだし。大好きなことをやっているから、休みを取る必要がないんだ。
 
―そのなかでも一番自分を表現できる仕事は？
 
書くことかな。フィクションであれノンフィクションであれ、執筆するときは自分が企画をゼロから始めているから。他の表現、たとえば絵画なら主題があるし、映画の俳優なら役が存在するし、監督の場合は原作が存在する。そういう意味では、執筆するときは白紙状態からスタートできるね。