『ジュラシック・ワールド』:女優ブライス・ダラス・ハワードの“姫川亜弓”度
全世界・全米ともに興行収入歴代トップ3入りを果たし、 第2位の『タイタニック』超えまで秒読みと見られている『ジュラシック・ワールド』。22年前、世界中の話題を独占したスティーヴン・スピルバーグが創り上げた『ジュラシック・パーク』とそれに続くシリーズが、最新の技術で3D映画として再び蘇る。この大作のヒロインに選ばれたのは、アメリカ映画界の名門ハワード一族の娘、ブライス・ダラス・ハワード。『ビューティフル・マインド』などで知られるアカデミー監督の父、ロンと同じく俳優業と監督業をこなす彼女が、恵まれた環境を捨て、今の実力を手にするまでのストイックな過去を語ってくれた。
フェミニニティの強さ
―この作品と同時期に撮影していたショートフィルム、『Pant Suits(原題)』(ブライスは70年代に男性社会に立ち向かうプログラマーを演じた)で、まさにマニッシュなパンツスーツをずっと着てらっしゃいました。スカートを履き続けたクレアと対照的ですが、どちらが普段のあなたに近いですか?
う~ん、そうね。パンツは大好きよ。普段はパンツ姿だし。でも、結局は両方とも好きなの。現代の女性たちの素晴らしさは両方を楽しめるということじゃないかしら。以前の西洋文化のフェミニズム運動は外見でも男性と同じ格好をすることで、「(男女は)同じなんだ」と外見でもその強さを示さねばならなかった。でも、私たちはさらにその先を行って、フェミニニティや官能性を持ちながら、でもそこにも強さがあるということに気付けている。だからそういった意味で、私はパンツもスカートも好きだと言いたいの。社会によってそれが制限されていないということが素晴らしいことなのだと思う。
-
『ジュラシック・ワールド』
『ジュラシック・パーク』から22年・・・予期せぬトラブルにより『ジュラシック・パーク』では実現に至らなかった、地球史上最大のテーマパークが遂にオープンする。先史時代最高の生物である恐竜と、至近距離で触れ合える施設。パークを監督する野心家のクレアのもとに甥っ子2人が突然遊びにくるが、突然の恐怖が彼らを襲う……。
監督/コリン・トレボロウ
製作総指揮/スティーヴン・スピルバーグ、トーマス・タル
出演/クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、タイ・シンプキンス、ニック・ロビンソン
配給:東宝東和
公式サイト/http://www.jurassicworld.jp全国公開中