どちらのアデルも危険に身をさらしたい年頃
―ケシシュ監督は、出会いの初日、レモンタルトを食べる貴方を見てオファーを決めたそうですね。
アデル:監督はインタビューではそう言っているけれど、本当は「君に決めた」と実際に言ってくれるまでには、それから3ヶ月もかかったのよ!
―監督はヒロインの名を、あなたの本名から取ったのですよね。
アデル:映画のアデルと私の共通項は、様々な経験を経て、自分を組み立てていく過渡期で、同時に危険なシチュエーションに身を置いてみたい年頃。そんなアデルの人生が映画では恋愛によって大きく変わっていくけれど、私の人生を根底から変えたのは、まさにこの映画だった。
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『アデル、ブルーは熱い色』
監督・脚本/アブデラティフ・ケシシュ
原作/ジュリー・マロ「Blue is the warmest color」
出演/レア・セドゥ、アデル・エグザルコプロス、サリム・ケシゥシュ、モナ・ヴァルラヴェン、ジェレミー・ラユルトほか
原題/LA VIE D’ ADELE CHAPITRES 1 ET 2/2013/フランス/フランス語/179分/
配給/コムストック・グループ
2014年4月5日(土)より、新宿バルト9、Bunkamuraル・シネマ、
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
2013年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞・国際批評家連盟賞受賞
Text : Reiko Kubo