ビヨンセ再参戦も夢じゃない? 今年こそ日本の2大夏フェスに足を運ぶべき理由
2018/06/11(月)
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2017年のグラミー賞で、最優秀新人賞、最優秀ラップ・パフォーマンス賞、最優秀ラップ・アルバム賞の3冠を獲得したチャンス・ザ・ラッパー

影響力の大きい新世代アーティストをバランスよく集めたサマソニ

サマーソニックでの注目は、なんといってもチャンス・ザ・ラッパー。レーベル契約を持たず、音楽を有料販売しないというネット世代らしい姿勢を保ちながら保守的なグラミー賞のルールを変えてしまうなど、音楽ビジネスへの影響力も抜群。

有料でディストリビューターを通してUSで販売されているもののみがノミネート可能という規定さえをも変えたチャンス・ザ・ラッパーのヒット曲「ノー・プロブレム」

シカゴの公立学校への寄付を含め、荒廃した地元への献身的サポートも怠らない音楽界きってのグッドガイにして、チャイルディッシュ・ガンビーノことドナルド・グローヴァーと並びTIME誌の「2017年最も影響力のある100人」に選ばれた超重要アーティストが、ついに初来日を果たします。ヘッドライナーでこそないのは残念ですが、大トリを務めるベックとのリレーには相乗効果も期待されるので、これはこれで貴重なショーとなるはずです。

2017年、前作から約3年振りとなる新曲をリリースしたセイント・ヴィンセントの「ニューヨーク」

そしてサマーソニックの面目躍如とも言えるのが、ソニックステージ、ビーチステージのバランス感覚です。テーム・インパラやセイント・ヴィンセント、パラモアといった中堅ながらも世界的な評価を伸ばし続けているアクトに、新世代ジャズの中心的存在のカマシ・ワシントン、サンダーキャットから、初来日となるR&Bとアンダーグラウンドの橋渡し的存在であるケレラ、ネクストブレイクリスト「BBC Sound Of 2018」の2位に選出されたレックス・オレンジ・カントリー、そしてすでにロンドンの新世代として頭ひとつ抜けたポジションに躍り出たトム・ミッシュ等々、とにかく「今観たい」アーティストだらけ。単にアーティスト名で選ぶのではなく、しっかりと旬を抑えたラインナップはお見事です。タイムテーブルかぶりの心配はもちろんですが、深夜のミッドナイトソニックや、前夜祭とも言えるソニックマニアを含めれば「それ以前に体力的に無理!」と心配してしまうほどの充実度。

  • サマーソニック2018
    開催日/2018年8月18日(土)、8月19日(日)
    会場/東京: ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ、大阪:舞洲 SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)
    出演アーティスト/ノエル・ギャラガー、ベック、チャンス・ザ・ラッパー、ショーン・メンデス、ニッケルバック、マシュメロ、J バルヴィンほか
    http://www.summersonic.com/2018/

  • フジロック・フェスティバル2018
    開催日/2018年7月27日(金)~2018年7月29日(日)
    会場/新潟県湯沢町苗場スキー場
    出演アーティスト/ボブ・ディラン、ケンドリック・ラマー、N.E.R.D、スクリレックス、ヴァンパイア・ウィークエンド、チャーチズ、ポスト・マローン、アンダーソン・パック & ザ・フリー・ナショナルズほか
    http://www.fujirockfestival.com/

Text: Kenta Terunuma Photo: Getty Images, Aflo

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