【第五回】イベント飽和時代!? それでも2017年必ず押さえるべき海外フェス5
2017/04/11(火)
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広い敷地には、キャンプサイトもあり

ヨーロッパの歴史を身をもって体験

そして、グラストンベリーという安心のブランドを支えているのは、やはり絶好のロケーションとムードです。フジロック好きの人、例えば小川のせせらぎで疲れた足を癒したり、夜半の山中に照らされる映像やオーガニックな雰囲気が好きな方にはぴったりだと思います。

夜は日本では味わえない幻想的な体験ができるかも

グラストンベリーのフィールドはフジよりも広大。もっとも深い場所にはケルト時代の遺跡ストーンヘンジを模したモニュメントを山頂に配した小高い丘があります。僕が初めてグラストンベリーに行ったとき、何よりも印象に残ったのは、夜半その小高い丘の周りに何千人もの人々が夜空を見上げながら横になっている光景と、そこで時折巻き起こるコール&レスポンスでした。サッカー観戦のときのウェーブやチャントのチルバージョンといったところでしょうか。あれは最高の体験でした。

アーティストやセレブも防寒&雨対策をしながらフェスに参加

ただグラストンベリーの環境は過酷です。雨が降った場合には膝下まで泥に浸かってしまうことはざら。完全アウトドア仕様でないと泣きを見ます。防寒着も必須。エリア的にもロンドンから車で4時間はゆうにかかる場所なので決して地の利はいいとは言えません。ただ時間があって、車と駐車場パスを手に入れることが可能なら、グラストンベリーの街を探索して、古代・中世からのヨーロッパの歴史の一部を観光するのも忘れられない体験になるはずです。

 

最終回は、アーティストのなかでいちばん人気の穴場フェスをご紹介! お楽しみに。

Text: Soichiro Tanaka Photo: Getty, Aflo

  • 田中宗一郎/音楽サイト「ザ・サイン・マガジン」のクリエイティブディレクター、音楽評論家、DJ。1963年、大阪府出身。雑誌『ロッキング・オン』副編集長を務めたのち、1997年に自ら音楽雑誌『スヌーザー』を創刊。その後、2013年秋にWEBメディア「ザ・サイン・マガジン」を開設。『スヌーザー』がオーガナイズするクラブイベント、クラブ・スヌーザーは全国各地にて現在も開催中。@soichiro_tanaka

  • グラストンベリー・フェスティバル
    開催日/2017年6月21日~25日
    会場/ イギリス Worthy Farm, Pilton, Somerset
    出演者/エド・シーラン、レディオヘッド、フー・ファイターズ、ケイティ・ペリー、ビッフィ・クライロ、ザ・エックス・エックス、メジャー・レイザー、アルト・ジェイ、ロード、ストームジーほか
    http://www.glastonburyfestivals.co.uk/

  • Vフェスティバル
    開催日/2017年8月19日~20日
    会場/ イギリス チェルムズフォード Weston-under-Lizard, Shifnal
    出演者/ジェイZ、ピンク、クレイグ・デイヴィッド、ルディメンタル、ピート・トング、エリー・ゴールディング、ストームジー、ジェス・グリンほか
    https://www.vfestival.com/

  • レディング&リーズ・フェスティバル
    開催日/2017年6月21日~25日
    会場/ イギリス Richfield Avenue(レディング会場)、イギリス Bramham Park Leeds(リーズ会場)
    出演者/カサビアン、ミューズ、エミネム、ファットボーイ・スリム、ミーゴス、メジャー・レイザー、コーン、ギグス、バスティル、ハイムほか
    http://www.readingfestival.com/

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