【第五回】イベント飽和時代!? それでも2017年必ず押さえるべき海外フェス5
2017/04/11(火)
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フジロックのモデルとなったグラストンベリー・フェスティバルの会場 

由緒正しき海外フェス、グラストンベリー

現在の大型音楽フェスティバル文化はここで始まり、ここで培われた。そう断言してしまっても過言ではない、45年以上の歴史を誇る老舗フェスがグラストンベリー。97年に始まったフジロックはこのグラストンベリーをほぼ100%ロールモデルとしてスタート。場所柄としても古の英国エクスカリバー伝説やケルト文化へと連なるスピリチュアルな磁場にある大自然に囲まれていることもあって、ムードは満点。死ぬまでに一度でいいから足を運びたい、それがグラストンベリーです。

レディオヘッドが1995年にリリースしたアルバム『The Bends』から現在に至るまでのほぼすべてのカバーを担当するスタンリー・ダンウッドがアートワークを担当 courtesy of glastofest via Instagram

正直に言うとラインナップについては一長一短。あまりに歴史が長いのでキャリアの長いアーティストのブッキングも多く、すべてが旬のアーティストというわけではない。会場全体のムードにしても、ヒッピー的な価値観が苦手な人にはかなり向かないと思います。それこそ、全裸のおじさんが歩いていたりもして、ロゴサインやアドイメージについても良くも悪くも垢抜けないのですが、今年の公式イメージはレディオヘッドのアートワークを長年手がけているスタンリー・ダンウッドが手がけているだけあって、近世欧州風の格調高いものになっています。

Text: Soichiro Tanaka Photo: Getty, Aflo

  • 田中宗一郎/音楽サイト「ザ・サイン・マガジン」のクリエイティブディレクター、音楽評論家、DJ。1963年、大阪府出身。雑誌『ロッキング・オン』副編集長を務めたのち、1997年に自ら音楽雑誌『スヌーザー』を創刊。その後、2013年秋にWEBメディア「ザ・サイン・マガジン」を開設。『スヌーザー』がオーガナイズするクラブイベント、クラブ・スヌーザーは全国各地にて現在も開催中。@soichiro_tanaka

  • グラストンベリー・フェスティバル
    開催日/2017年6月21日~25日
    会場/ イギリス Worthy Farm, Pilton, Somerset
    出演者/エド・シーラン、レディオヘッド、フー・ファイターズ、ケイティ・ペリー、ビッフィ・クライロ、ザ・エックス・エックス、メジャー・レイザー、アルト・ジェイ、ロード、ストームジーほか
    http://www.glastonburyfestivals.co.uk/

  • Vフェスティバル
    開催日/2017年8月19日~20日
    会場/ イギリス チェルムズフォード Weston-under-Lizard, Shifnal
    出演者/ジェイZ、ピンク、クレイグ・デイヴィッド、ルディメンタル、ピート・トング、エリー・ゴールディング、ストームジー、ジェス・グリンほか
    https://www.vfestival.com/

  • レディング&リーズ・フェスティバル
    開催日/2017年6月21日~25日
    会場/ イギリス Richfield Avenue(レディング会場)、イギリス Bramham Park Leeds(リーズ会場)
    出演者/カサビアン、ミューズ、エミネム、ファットボーイ・スリム、ミーゴス、メジャー・レイザー、コーン、ギグス、バスティル、ハイムほか
    http://www.readingfestival.com/

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