【第三回】イベント飽和時代!? それでも2017年必ず押さえるべき海外フェス5
2017/04/09(日)
> <

4/4

2011年からスタートしたガヴァナーズ・ボール・フェスティバル courtesy of govballnyc via Instagram

同じロケーションで開催されるパノラマとガヴァナーズ・ボールの違いは?

因みに、そもそもこのランドール・アイランドという場所は、インディロック主体のラインナップで出発したガヴァナーズ・ボールというフェスティバルの開催地でもあります。歴史はこちらの方が長い。ただパノラマの場合、前述のコーチュラを仕掛けたエージェントが主催していて、初年度の去年がフェスとして最高の仕上がりだったこともあって、かなりの注目が集まっています。

ガヴァナーズ・ボール・フェスティバル2017のラインナップ一覧 courtesy of govballnyc via Instagram

しかし、このガヴァナーズ・ボールに関しても、老舗としてのお株を奪われるのはまっぴらと思ったのか、先ごろグラミー新人賞の栄冠に輝いたシカゴのMC、チャンス・ザ・ラッパーを筆頭に今年のラインナップはかなり充実。17歳の歌姫として鮮烈なデビューを飾った以来の新作を上梓するロード。ダンス、ロックそれぞれのジャンルでやはりグラミー賞を受賞したばかりのフルームやケイジ・ジ・エレファント。昨年、欧米でもっとも話題になったドラマ「アトランタ」で主演も務めたドナルド・グローヴァーこと、チャイルディッシュ・ガンビーノ。会期が6月上旬と迫っていなければ、むしろ今年いちばんのレコメンドはこちらだったかもしれません。

グラミー賞2016では新人賞ほか2部門、計3冠を獲得したチャンス・ザ・ラッパーの「Same Drugs」

いずれにせよ、パノラマ、ガヴァナーズ・ボール共に、あなたが都会派なら絶対におすすめです。

 

第四回は、田中さんが一押しするヒップホップ中心の祭典、ローリング・ラウドについて解説!お楽しみに。

Text: Soichiro Tanaka Photo: Aflo, Getty

  • 田中宗一郎/音楽サイト「ザ・サイン・マガジン」のクリエイティブディレクター、音楽評論家、DJ。1963年、大阪府出身。雑誌『ロッキング・オン』副編集長を務めたのち、1997年に自ら音楽雑誌『スヌーザー』を創刊。その後、2013年秋にWEBメディア「ザ・サイン・マガジン」を開設。『スヌーザー』がオーガナイズするクラブイベント、クラブ・スヌーザーは全国各地にて現在も開催中。@soichiro_tanaka

  • パノラマ・フェスティバル
    開催日/2017年7月28日、29日、30日
    会場/ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク Randalls Island Park
    出演者/フランク・オーシャン、ソランジュ、テイム・インパラ、アルト・ジェイ、ナイン・インチ・ネイルズ、ア・トライブ・コールド・ウェストほか
    http://www.panorama.nyc/

  • ガヴァナーズ・ボール・フェスティバル
    開催日/2017年6月2日~4日
    会場/ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク Randalls Island Park
    出演者/チャンス・ザ・ラッパー、フルーム、ケイジ・ザ・エレファント、チャイルディッシュ・ガンビーノ、フェニックス、ウータン・クラン、ロードほか
    https://www.governorsballmusicfestival.com/

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト